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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今月は広範囲に渡って大きな被害をもたらした西日本豪雨が起きました。その際、テレビから知らされる「大雨特別警報」は、恥ずかしながら初めて耳にするものでした。この反省も込めて、今日のメルマガは「災害情報」について書きたいと思います。

今月の5日午後、気象庁は記者会見で「非常に激しい雨が断続的に数日間降り続き、記録的な大雨となるおそれがある」と、土砂災害や河川の決壊氾濫に対して警戒を呼びかけました。翌日の6日の午後、広島、岡山、鳥取の3県に大雨特別警報を発表。続いて広島、岡山、鳥取。更に京都、兵庫にも大雨特別警報を発表され、翌7日には岐阜県。8日には高知、愛媛にも発表されました。
この「大雨特別警報」は、数十年に一度の降水量が予想される場合に発表されます。地震や津波など7種類ある特別警報の内の一つで、5年前にできた警報です。制定の背景には、近年増えている豪雨による災害の際に「不十分な避難」「逃げ遅れによる被害」が発生している事があります。これまで通りの警報では、各自治体の努力義務で周知するものに対して、特別警報では災害の危険性の周知が義務化され、住民に対しての防災対策を最大級に行う事になりました。

各自治体から発令される災害の危険性と避難の必要性の周知には、3種類があります。
1番、緊急性が高いものが「避難指示(緊急)」です。
なんとなく「避難命令」を耳にした事があるかも知れませんが、それは海外の制度の名称で、日本では「避難指示(緊急)」が、一番、災害、人的被害の危険性が迫っている時に発令されるものです。避難命令の一歩手前の避難指示くらいなら余裕があるなどと勘違いすると、命取りになってしまいます。実は従来の「避難指示」では避難の遅れが目立ったため近年名称を変更して「避難指示(緊急)」となりました。
避難指示(緊急)より1段階低い発令が「避難勧告」です。
避難勧告は文字通り、速やかに避難を開始してください。という発令です。
一番緊急性が低い避難情報が「避難準備、高齢者等避難開始」です。高齢者や妊婦、子供連れ、怪我人、ハンディキャプのある人の避難が遅れないようにする為、こちらも従来の「避難準備」から「避難準備、高齢者等避難開始」に変更されました。

自分自身にもある事ですが、実際に災害が迫った時、「正常性バイアス」という心理が働く事があります。自分は大丈夫、これまでの経験上大丈夫という気持ちになる事です。そうならない為には、「避難準備、高齢者等避難開始」の時点で、親や子供、大切な人を思う気持ち、近所の高齢者の安否を気遣う気持ちが大切だそうです。

今回、避難について近隣市町村のハザードマップや、避難所、避難のマニュアル等を読んでいますと、津波以外の避難では地域のリーダーを中心に集団で行うのが良いと書かれていました。きっと、近所の人の安否を気遣うという事は、自分自身の逃げ遅れを防ぐ事にもなるのだろうと思いました。

最後に、豪雨や洪水の中を避難する場合は、長靴はNGだそうです。
長靴の中に水が入ると足が流れに持っていかれてしまうそうです。
気を付けてください。

設計:久保歩美・田中伸二

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
GWにマンションのリフォームで「畳の表替え」をさせて頂きました。そろそろ、梅雨も近づき畳の表替えはお勧めできない季節になってきました。そういう事もありまして、今日は「畳のお手入れ」について書いてみたいと思います。

2F-和室01

畳のお手入れには、日ごろのお手入れ、季節のお手入れ、数年ごとのお手入れの3種類に分ける事が出来ます。

 

日ごろのお手入といえばお掃除と換気です。最近の掃除は掃除機を使う事が主流かと思いますが、掃除機を使う場合は押し付ける事無く、TV通販の映像のようにゆっくりと畳の目に沿って動かして、畳の中の埃を吸い上げて下さい。カビやダニ対策にもなります。雑巾を使う場合は、固く絞るか、乾いた雑巾を使うのが良いです。濡れた雑巾を使うと早く光沢が失われるそうです。また、日頃の換気は常に気にして行う必要があります。特に畳は湿気が大敵の為、雨の後の晴れた日は窓を開けて風を通して下さい。

季節の手入れは、春と秋の晴れた日に畳を干す事です。畳を外すには中央の畳から外して行きます。マイナスドラバーを畳の間に差して浮かして外すと、回りの畳をずらしながら外しやすくなります。この時に絶対にしなければならないのが、どこの位置に、どの畳が、どっち向きに入っていたか自分で解る印を付ける事です。畳は同じ大きさに見えても違う形で位置を間違えると敷き詰められません。畳の裏には必ず作った畳屋さんの位置を示す目印が入っています。畳を干す時は、畳の変色を避ける為に畳表に直射日光が当たらないように裏側を表面にして立てて干します。裏面に日光を当てる事で殺菌して、この時、畳を叩いて埃も出してしまうのが理想です。ただ、畳を干すには人手や場所が必要な為、現代の住宅事情では非常に難しいようです。

 

数年ごとのお手入れには、畳の「裏返し」「表替え」「交換」があります。これらは、畳屋さんにお願いする事になります。

畳は、厚みのある畳床(たたみどこ)と、表面のイグサを編んだ畳表(たたみおもて)と、縁(へり)で出来ています。この内、畳表は、2年から5年で変色、傷んできます。この頃に畳表を「裏返し」すると綺麗になるので畳屋さんはお勧めしています。この時期を過ぎて使用し続けると、裏面も傷んでくるので「表替え」と言って新しい畳表に張り替えます。最近は、この「表替え」まで使い続ける事が多いと思います。「表替え」は湿気の多い時期を避けた方が良いので、梅雨から夏が終わるまでは避けた方が良いです。

長年使用していく内にいつかは畳床まで痛んできますので、その時は「交換」が必要になります。

 

今年は、母が和室の湿気に悩んでいますので、秋晴れのころ思い切って家の畳を干してみたいと思います。


設計:久保歩美・田中伸二

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