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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています  「 葉山海岸花火大会  」

【2】 家づくり雑記帖  「 施工事例-まちを一望できる家  」
(※申し訳ございません。こちらはメールマガジンの記事になります。WEB検索からお越しの方は、お手数ですが、こちらからご覧いただけますと幸いです。)
【3】 家づくりのことば  「 お知らせ 」

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【1】  こんな感じに過ごしています  「 葉山海岸花火大会 」

こんにちは 野上です。

ここのところ大気の状態が不安定な状況が日本各地で続いていますが 梅雨は明けたはずの葉山でも 日中はどんよりとしたお天気が続いています。しかも 真夜中の眠りが深い時間帯に突然激しい雨が降り出したりして 暑さをしのぐために開け放しておいた窓から 部屋の中に雨が入り込み 朝目覚めたら床が水だらけになっていた・・なんて事が起こり驚きました。

そんな中ですが 先週の木曜日に葉山では恒例の「葉山海岸花火大会」が行われました。 久保もブログでその様子を紹介しています。  先月 お隣の街・逗子で行われた花火大会を見ずに過ごしてしまったことを少し悔やんでいたので なんとしてでも地元の花火は見ないことには夏を終えられないと(大袈裟ですが・・)勇んで出かけて行きました。 今年もビューポイントの拠点「森戸海岸」から少し離れた 真名瀬という漁港の防波壁から眺めることにしました。葉山は小さな町ですが いくつかの海岸や漁港がありますので  色々な所から見ることが出来るのですが 高さ1m40cmほどの防波壁からの眺めは目の前がすぐ海なので 誰の頭も気にせずに花火に集中できる所が私は気に入っています。

花火は45分間に1000発の打ち上げ数と とてもこじんまりとしていますが 久保も言っていますように 1つの花火の打ち上がりから散っていく様をゆっくりと楽しむことができます。ひとつひとつが丁寧に打ち上がる様子はとても風情があって「そこが葉山の花火のいいところ」だと町の人達も毎年楽しみにしています。

今年は風も波もなく 海岸沖合から上がる花火は安定していて 定番から初めて見る物まで とても美しい円を描いていました。 フィナーレを飾る大きな花火が打ち上がり終えると あちらこちらからため息と同時に 花火師さんや準備をしてくれたスタッフ・警備にあたった人達への 感謝の気持ちを込めて 誰からともなく自然と拍手が湧きあがります。

綺麗な花火をありがとうございました。また来年も宜しくお願いします。

IMG_3280

そうそう 実は花火の打ち上げ場所は森戸海岸沖と もう一箇所一色海岸の防波堤からも数発ですが打ち上げられるのです。しかし 私がいる真名瀬漁港からだと 一色海岸の花火を見ることが角度的に難しいです。その事をいつも忘れて 打ち上がってから「しまった!」と気づきちょっと残念な思いをします。そして 結局今年も改善できず見逃してしまいました・・・。

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【2】 家づくり雑記帖 「 まちを一望できる家  」

こんにちは設計の田中です。

今日は、久保のブログでもご紹介中の松匠創美の建てた家「まちを一望できる家 」について書きたいと思います。とても元気なお子さん2人が、雨の日でも元気よく遊べる楽しい家に出来たのではないかと思っています。WEBページの画像と、久保のブログも合わせて読んで頂けると嬉しいです。

今回の計画地は、元々都心部のマンションにお住まいだったクライアントが、なるべく自然の中で子育てをしたいとの事で購入された土地でした。自然環境に恵まれた「まち」の高台に位置するこの土地は、西側道路で東西に細長く、ご近所でも評判の大きな桜の木が一本残されていました。

家族構成は、ご夫婦に元気なお子さんが2人です。         新しい住まいへのご要望は、自然素材を使用するなど人体への負荷をなるべく少なくしたいと言うこと。そして間取りのご要望は、子供達と一緒に料理ができるキッチンと食品庫、子供部屋は将来2部屋に分けるので初めは広く使えるように、収納はまとめて片づけられるようなタイプをご希望でした。

土地の形が東西に細長く、大きな桜の木があるなど独特な土地である為、外部条件から配置計画は早々に決まり、内部の詳細な打ち合わせについてはタップリと時間を掛ける事が出来ました。

建物へのアプローチは、桜の木の下のウッドテラスを抜けて玄関に向かいます。玄関を入ると、家の中は無垢の木の香りと、漆喰による爽やか空気に包まれています。                     1階には2つの個室を計画。子供が小さい内は1部屋が遊び場で、もう1部屋を家族の寝室として使います。遊び場の部屋の壁は木を貼ってあるので元気盛りでも心配ありません。遊具として雲梯も造らせて頂きました。子供が成長したら親の部屋と子供部屋に分けて使い、更に成長したら子供部屋を2部屋に分けることが出来ます。どちらの部屋も明るい部屋になっています。 洗面所は子供が並んで使えるようにとのお母さんの配慮で大きい洗面台を取り付けています。

2階はLDKに、家事コーナーとデスクコーナーになっています。 「まちを一望できる」位置にはリビングを計画させて頂きました。そこからは、なじみのお店も見えますし、季節毎の山の移り変わりも楽しめます。リビングの壁の一角にも子供のロープ登り用にと板が貼ってあります。                                既にジャングルジム化している階段を挟んでダイニングとキッチンがあります。子供も料理に参加しやすいアイランドキッチンを計画し、キッチンの収納をじっくり打ち合わせした事で、当初食品庫だったスペースを家事コーナーにする事が出来ました。家事コーナーは孤立しないオープンなスペースになっていますが、お客さんの視線からは目立たないようにしてあります。                  デスクコーナーは引き戸を介してダイニングの横に配置してありますので一緒に勉強したり、集中して勉強したりも出来ると思います。 ご要望にあった収納は、玄関横のシューズクロークとウォークインクローゼット、階段下の収納と、ロフトと大き目のスペースを数か所に用意させて頂きました。

「まちを一望できる家 」に伺うと、子供たちが走り回り、よじ登り元気よく遊んでくれています。奥さんからは「引っ越しの荷物が片付いていなくても、それに負けない家」と言って頂いた事がとても嬉しかったです。

設計:久保歩美・田中伸二

久保の「松匠創美ブログ

松匠創美の「家づくりの考え方」 「松匠創美の建てた家

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【2】  家づくりのことば  「 お知らせ 」

私(野上)が事務所内で飛び交う会話の中で「今の何だろう?」と気になったり、これから家を建てる方たちにも知って頂きたいと思う建築用語を「家づくりのことば」として、毎号ご紹介してきました。

101号目を迎える今回、松匠創美で一緒に仕事を始めました千葉に、このコーナーのバトンを渡す事となりましたので、ご報告させて頂きます。 建築用語の可笑しな勘違いや、言葉の響きなどが気になって始めたコーナーですが、畑違いから飛び込み、家づくりの事を何も知らない私にとっては、とてもいい勉強をさせていただきました。でも、せっかく書いた「ことば」もすっかり忘れている事も多々あります・・・まだまだ、この「家づくりのことば」は私にとっても必要なので、千葉に引き続きお願いしました。 皆さま、これからもどうぞ宜しくお願い致します。                        野上

いつも家づくりの言葉を読んで下さりありがとうございます。今回101号を迎え、野上から引き継ぐことになりました、千葉 綾と申します。 今号は自己紹介とさせて頂き、次回から建築に関する用語などを、皆様と一緒に勉強して参りたいと思います。

私は葉山在住、5人(高校生から下は3歳まで)の子育て奮闘中です。20年間専業主婦をして参りましたが、自宅の建て替えをきっかけに、インテリアコーディネーターという職業を知り、一年間勉強し、なんとか資格を取得致しました。その資格を介し松匠創美と出会い、只今田中のアシスタントとして日々修行しております。 松匠創美の心地良い、木のぬくもりのあふれる空間創りのお手伝いができるよう、微力ながら頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。

本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています  「 カフェ・マニマニさん 」

【2】 家づくり雑記帖  「 ルームエアコンの選び方 」

【3】 家づくりのことば  「 越し屋根 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 カフェ・マニマニさん 」

こんにちは 野上です。

松匠創美のメールマガジンが 100号目を迎えることができました。毎号読んで下さっている皆さまのおかげです。ありがとうございます。葉山で暮らし・仕事をしている その中で出会った事を これからもお伝えしていきます。どうぞ宜しくお願い致します。

夏の海

さて この数日で一気に気温が上がり すっかり夏らしくなった葉山です。

夏となれば海の近くに暮らしている者としては やっぱり砂浜へと出かけたくなるものですが あの燃えるような砂の上に足を下ろすのが苦手なので 最近気力がめっきり減っています。 でも 夏を感じたい・・そんなワガママな私は森戸海岸から歩いて1分ほどの所にある カフェ・マニマニさんに行き 店内に差しこむ太陽の光や海遊びに行き来する人々の姿を窓辺から眺めては 夏を感じることにしています。

都内から友人が電車で遊びに来た時なども 逗子駅へ車で迎えに行き海沿いの道を少しドライブして お店に連れて行くと「海辺の町に遊びに来た!」という満足感が得られるようで とても喜んでくれます。

もちろん 夏だからとか海から近いという立地条件だけがおすすめの理由で連れて行く訳ではありません。それプラスお店のオーナーである由美さんの作るとても美味しいお料理やデザート。そして 誰でもがゆったりと気持ち良く過ごせるようにと 距離感を意識した接客がとても居心地が良いいのです。気づくと数時間まったりと過ごしてしまうほどです。そんなところも海辺にいるような感覚に近いと思います。

お店は今から14年前にオープンしました。その頃葉山にはCafé なんてあったかしら?と言うくらいお洒落なお店が少なかったので 本当に嬉しくてたまりませんでした。 森戸海岸にある神社から続く参道に建つ 赤い鳥居前の古いガラス戸が印象的なお店は 大家さんの家のガレージだった場所を 由美さんとご家族が手造りで改修し仕上げた内装も評判です。またお料理を盛り付ける器も可愛らしいことから よく雑誌に掲載されていました。

そんな葉山で「代表的なお店」「行きたいお店」に必ず名前が挙がるマニマニさんが 今月の21日で閉店することが決まりました。大家さんから建物の建て直しのお話が来て・・その後お店を続けるか悩んだそうです。由美さんは今子育ての最中で そんな変化から他にも色々とやってみたいことが出てきたのだとか。

ずっと変わらずそこにあると思っていた カフェ・マニマニさん。由美さんの笑顔や美味しいお料理をいつでも紹介できると思っていたのですが 閉店のお知らせになってしまったのはとても寂しいです。でも 由美さんの新たな出発を心から応援したいと思っています。 あと数日の営業日 お時間があればぜひ。

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【2】家づくり雑記帖 「ルームエアコンの選び方」

こんにちは設計の田中です。 連日暑い日が続いている事もあり、築35年の家の父の仕事部屋にルームエアコンを取り付けたいと母から相談を受け、近く買う事にしました。同じようにエアコンを新たに検討されている方も多いのでは無いかと思います。 今日は、久保から色々教えてもらった事などもありまして建築設計事務所ならではの視点で「エアコンの選び方」、について、書いて行こうと思います。

電気代がかかるイメージの高かったエアコンですが、実はここ10年、20年で省エネルギー技術が格段に進歩しております。 最近では、古いエアコンを使い続けるより、高効率のエアコンに買い替えた方が、お財布に優しいとさえ言われています。それについては、何年くらい前の古いエアコンを使っているのか、又は、冬もエアコンの暖房を使うのか等の不確定部分が多いので、お財布事情だけでは買い替えを勧めできる話しでは無いのですが、他の冷暖房器具と比較してもエアコンに掛かる電気代が高いものでは無くなって来たことは事実です。

家電量販店のエアコンコーナーに行くと、各エアコンに「畳数の目安」が記載されています。例えば「冷房 8畳から12畳」等です。これは、鉄筋コンクリート造のマンションの場合は8畳、木造住宅の場合は12畳と解釈するのが正しいようです。この木造住宅ってどんな建物の事を指しているのか疑問に思い調べて見たところ、日本工業規格のJIS C9612によって決まっていて、それは「一般的な木造住宅平屋建て」と表現されていました。「一般的な木造住宅平屋建て」の冷暖房負荷の根拠も表記されているのですが、建築業界の単位と違っている為、具体的な断熱性能を示せないのが残念ですが、2005年のJISで決まっている事から、おそらく壁や天井の断熱材にグラスウール厚さ50ミリ程度が充填されている家かと思います。また、「平屋建て」と言う事から、日中、太陽の熱で暑くなりやすい最上階の部屋が基準になっていると考える事ができます。 これらを考えると、木造住宅だからと言っても北側の寝室や1階のリビングの場合は広い畳数に対応したエアコンを買わなくて良いという事が解ってきます。

更に、最近の高断熱の住宅の場合は、冷暖房効率が上がっているため、小さな畳数用のエアコンでも良く冷え、良く温まるように設計されています。エコポイントを利用された新築住宅や、品確法の省エネルギー対策等級4の住宅など断熱性能の高い部屋にエアコンを付ける場合は、家電量販店さんの「大は小を兼ねる」アドバイスだけに頼ると、オーバースペックになってしまいます。今のエアコン自体の効率が上がっている事もあり、大と小の差は小さく、結局、元が取れずに無駄な出費になってしまう場合があります。

今回、色々調べている内に「ルームエアコン最適能力チェック」ができるサイトを見つけました。 部屋の条件を色々と変えて久保と一緒に入力してみたところ、参考になりそうだったので紹介したいと思います。 http://www.eakon.jp/choose/fuka_check.html

木造住宅の室内環境は、部屋の方位、広さ、階数、窓の大きさ、窓の性能、断熱性能によって大きく異なります。これらの点を把握し、適切なエアコンを選択する事をお勧めします。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(野上)が事務所内で飛び交う会話の中に「今の言葉は何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ 越し屋根

今回も屋根の形状についてご紹介します。

こし屋根と言う屋根があると聞いた時、まず「腰屋根」と書くのだと思いました。 そして、腰と言うと身体の位置としては真ん中辺りですから、家の低いところにある屋根なのかな?と思いました。でも、屋根は家の一番てっぺんにあるはずです・・低い屋根っていったいどんな屋根なのかと、頭が混乱しました。

しかし「こし」が何かもわからないところで悩んでいても仕方がないので、朝のミーティングで話題に上げたところ「腰」ではなく「越し」だという事を教えてもらいました。 それは屋根の最頂部(大棟部分)の一部を持ち上げて、そこにできた空間に屋根をかけた形状だそうです。最初に考えた低いところの屋根ではなく、屋根のその上の高いところにぼこっと出た屋根がある感じです。 その目的は、屋根からの光を採り込む為や、室内の空気を逃がす換気を良くする為の物だそうです。

ところで、今年の3月に完成しました「まちを一望できる家」にこの越し屋根を設けています。久保のブログで紹介していますのでご覧下さい。 一度工事中にお邪魔したのですが、天井から差し込む光が明るくて、とても気持ちが良かった事をよく覚えています。

まちを一望できる家

数回にわたり屋根の形状をいくつかご紹介してきました。去年のメルマガに田中も屋根の素材や傾斜角度重要性などを書いています。そちらも合わせてご覧下さい。

○ 越し屋根 = 屋根からの採光と換気のため大棟の一部をもちあげて作られた小屋根

(建築学用語辞典 岩波書店)

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■ 第60号 ■

■□・・―――――――――――――2011年11月23日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「屋根の話し」

【3】 家づくりのことば 「 ネイレ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

事務所から歩いて2~3分のところにある風早橋バス停。
その目の前に今月11月11日に可愛くて素敵なお店ができました。

「ガラス、琺瑯(ホウロウ)、かご、古い家具、キリムなどの布類」などアンテークとまではいかないけれど 小さい頃家にあったなぁ・・と思いだすような家具や雑貨が並んだ道具屋「wakka」さんです。

オーナーのIさんとは 葉山で保護犬活動をしているKDP(神奈川ドックプロテクション)さんを通じて知り合いました。
Iさんのお宅には 先住犬1匹の他に保護犬が2匹とちいさなお子さんが3人居て・・それはもう毎日がお祭りのような賑やかさの様ですが日頃から大好きで集めていたかごやホウロウを扱うお店をずっと出してみたかったと聞きましたので お家の事も大変そうなのに夢を叶えるなんて素敵だなと思いました。

オープン初日は生憎のどしゃ降りの雨でしたが オメデトウが言いたくて仕事の帰り お店が閉まる寸前に雨でびしょびしょになりながらお邪魔をすると そんな私にひるむ事もなくIさんは笑顔で迎えてくれました。
「オメデトウ」を伝えたのも早々 可愛らしい商品を前に興奮してしまい 目があちらこちらに行って落ち着きませんでしたが(笑)しばらくして目が慣れてくると 天井がとても高いことに気が付きました。

古い建物なので年季の入った色の梁が見えます。 Iさんに聞くと旦那さまが 低い天井の天板を取外したのだそうです。その効果あって ゆったりとして居心地のいいお店になったということです。また梁や柱が見えることで 並んでいる古い家具や器などがとてもしっくり合っていました。渋いなかにも キリムのクッションやラグ ホウロウの赤や緑の食器などがアクセントになって Iさんのセンスの良さを感じます。

アンティークや古道具はお値段が張るイメージですが Wakkaさんは ちいさな子供でも買えるモノが沢山ありました。
私も さっそくホウロウのお皿とカップをセットで頂きました♪

wakka1

震災後 葉山でも移転や閉店するお店がいくつかあり 少し寂しい時でしたので 心が温かくなる素敵なお店を開いてくれたIさんには 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「またきたの・・。」と呆れられない程度に顔を出そうと思っています。

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【2】 「屋根の話し」

こんにちは設計の田中です。

久保がブログで書いた様に、今、築30年以上経った実家の屋根の葺き替え工事をしています。
9月末の台風で屋根の一部が破損してしまい、これを機に屋根を全面葺き替える事にしました。
実家の屋根は今でも珍しいくらいの急勾配の屋根で印象的なデザインですが、実際に工事が始まり屋根の上に登って見ると屋根の形をちゃんと知らなかった事に気付かされました。
今日から2回に渡って印象に残り安い反面、意外にもちゃんと見ていない屋根について書いていこうと思います。
今回は、屋根の話し。次回は、屋根の設計です。

見ている様で、見ていな無かったと書きましたが、逆に言えばちゃんと見ていなくても印象に残るのが屋根です。
幼い子供に家の絵を描かせるとギリシャの子供は四角い箱を並べ、日本の子供は屋根を三角に描き、寒い地域の子供は屋根の上に煙突を描くと言います。

屋根は暮らしを守る大事な部分ですので、気候や文化、地域性が顕著に現れ印象に残りやすいのかも知れません。

屋根の形には一つ一つ名称が付けられています。
一番単純な三角の屋根は切妻(きりづま)屋根。
入母屋(いりもや)屋根は、日本らしい形状の一つで誰もが一度は目にしたことがあると思います。
牧場に良く見られるのは腰折れ屋根。真平らな屋根にも名前があって陸(ろく)屋根と呼びます。

その他にも、寄棟(よせむね)屋根、方形(ほうぎょう)屋根、片流れ屋根、招き屋根などいくつもの名前があります。

一見、統一感が感じられる古いまち並みでも、同じ形の家は2軒とありません。
その統一感、特に遠景の時に大きく関わってくるのが屋根の仕上げ材です。
その地域で採取しやすく、製造しやすいものが屋根材として選ばれ、屋根材の種類と降水量によって屋根の勾配が決まります。
結果、白川郷や金沢のような景色ができあがりるのです。

仕上げ材は、時代と共にどんどん豊富になって屋根の角度も様々にります。
茅葺屋根から瓦の屋根に変わり屋根の角度は少し緩くなり、鉄板の屋根では更に緩い角度まで可能になります。
今では様々な屋根材がありますが、それぞれの材に適した屋根の勾配がちゃんと決まっているのです。

松匠創美では、まちの景色の一部になり、いつしか地域の定番になる家づくりを心がけています。
屋根の材料や角度が自由になった今だからこそ、屋根の設計では何度も何度も検討を重ねます。
しかし、その検討する項目も外観だけではなく、内観や機能、法律、近隣と関わることが多く互いに影響しあいます。
次回は、そんな屋根の設計についてご紹介します。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば 「  」

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ネイレ

前回紹介しました「根切り」の次に来るのがこの「ネイレ」です。

パソコンに「ねいれ」と打ち込むと値入と一番に表記されます。根切りを聞いた時に 値切り=値切ることだと思った旨を書きましたら 久保が「あっそうだよね、それもあったんだ」と 笑いながら驚いたので あたり前の事だと思ったことが逆だったので 私も驚きました。
そして それほど基礎を作る事は 家づくりにはとても大切な工程なんだということも感じました。

ネイレとは「根入れ」と書きます。地盤を掘削する根切りをした後に 基礎が地中に埋まる部分が根入れとなります。

家の基礎は地面のうえに直接つくると弱い・・という事を前回お話したように 基礎の1部分は地中に埋めて ズレや傾きを軽減させます。私はその根切りした面を見たことがなかったので きっと綺麗に平らな状態を作っていると思っていましたら 実はいくつかの凹凸した部分がある事を知り また驚きました。

それは 基礎の一部分を根入れする事でズレなどに強くなりますがさらに引っかかりを設けることで 強度がずっと上がるのだと教えてもらいました。

これは私の解釈ですが 同じ根と書く植物の「根」も 1本よりも数おおくあるほうが地に強く根付きますから 家の根の部分の基礎も 引っかかりを多くすることで しっかりとした物になるのだと思いました。

松匠創美のウェブページに「丈夫な構造」というコンテンツがありますので そちらを見ていただくと 地盤や基礎の大切さがもっとわかっていただけると思います。

○根入れ
=基礎や杭を土中に入れること。 とくに、直接基礎にあっては地表面からさらに深くまで設ける こと。
「建築用語辞典・岩波書店」より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美

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