こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています 「 新婚旅行へ その1 」
【2】 家づくり雑記帖 「施工事例-真南に向いた斜めの家 」
(※申し訳ございません。こちらはメールマガジンの記事になります。WEB検索からお越しの方は、お手数ですが、こちらからご覧いただけますと幸いです。)
【3】 家づくりのことば 「 ニッチ 」
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【1】 こんな感じに過ごしています 「 新婚旅行へ その1 」
こんにちは 野上です。
11月はじめの連休にもう1日お休みをいただいて 岡山県と香川県へ新婚旅行に行ってきました。 早朝7時に飛び立つ飛行機に乗ると あっという間に岡山空港に辿り着き そこからレンタカーを借りて 下調べをしておいた岡山の真庭という町にある“カレーの美味しいお店”を目指しました。 旅行の前に「瀬戸内にある小豆島などの島めぐりもするのでしょう?」と聞かれたのですが 特にそういった予定は組まないで ただ“美味しい○○が食べられるお店”を訪ねる旅と決めていました。そんな時に 時々買い物に訪れる東京のSMLと言う器屋さんのブログに タイミングよく「岡山に美味しいカレー屋さんがある。」というお話が載っていたので 朝から何も食べずお店に向かった訳なのです。しかし 下調べはしたとはいっても 最近のスマートフォンまかせの生活になったおかげで 空港からお店に着くまでの時間やら距離をしっかり調べていなかったので 空港を出て・・飛行機に乗っている時間よりもかかってお店に辿り着きました。
外観の屋根に「目木の里のカレー屋 さん・はうす」と書かれたこのお店は 町の商店街の中・・にあるわけではなく中心から離れているような場所でしたが お昼時もあってか駐車場はすでに車でいっぱいでした。
中に入ると 重厚な民芸家具や器が目に飛び打込んできます。店内の席はほぼ満員状態でしたが 運よく1つテーブルが空いていて 座ることができました。カレーも民芸品も大好物な私の旦那は かなりテンションが上がり メニューを見るかお店の奥の棚で売られている器を見るかで 立ったり座ったりと迷いながらもとても嬉しそうでした。
興奮しつつ注文を済ませカレーが出てくると これまた素敵な器に かなりの大盛りでカレーが盛りつけられています。付け合せのサラダには ごま豆腐やお漬物 ブドウが入っていて驚きました。なかなか他でこのようなお店に出会えないので すっかりお気に入りになってしまい 帰り際お店のご主人に「とても美味しく頂きました。器も素敵ですね。」と挨拶をすると ご主人も喜んで「器はお好きですか?」と聞いてくれたので「カレーも器も大好きです。」と旦那は即答です。そこから 2人のスイッチが入って・・・他のお客さまの接客などの間に お店の裏庭にある古民芸品を収納している小屋があって その中にある沢山の収集品を見せていただいた上に 器もいくつか譲ってもらっちゃいました。
旅の始めにとても素敵な出会いがあり 私たちはとても幸せな気持ちになりました。 このまま 穏やかに旅が続いたかどうかは・・・次回のおたのしみにしたいと思います。
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【2】 家づくり雑記帖 「 施工事例-真南に向いた斜めの家 」
こんにちは設計の田中です。
久しぶりに今回は松匠創美の建てた家で「真南に向いた斜めの家」です。
こちらの家は、設計開始から完成まで2年弱と木造住宅では比較的長期間の家づくりでした。
クライアントから問い合わせを頂いたのは、2010年の5月末のことでした。葉山で土地をご購入され、地元の会社で家を建てたいとのご要望で連絡を頂きました。
その後、すぐに松匠創美のショールームでお話しを伺いました。
家族構成は、ご夫婦に小さいお子さん1人の3人家族。
ご要望としては、1階にLDK、和室、水廻り、フリーで仕事をされているご主人の仕事部屋。個室は2階へ、という事でした。また、奥様の要望として、入浴が楽しめる場所にお風呂と読書コーナーを設けて欲しい。ご主人の要望は「奇をてらう程ではないけど、ちょっと外した、それでいて身の丈にあった普通の家」と言うものでした。
敷地は葉山の閑静な住宅街で、東西にやや長い整形な形ですが、真南に対しては約20度振れた敷地でした。
敷地を見に行って直ぐに感じたのは、敷地に対して平行に計画するよりも、真南に正対するように計画すると採光が良くなるばかりでなく、視界に広がる空の面積が増え、目に入る緑も多くなり、近隣の建物からの距離を保つことができ、窓と窓が向かい合わないということです。また、外部にできる三角空間にも坪庭や物置場、風通しなど多くの利点があるようにも感じられました。
幸い出来た計画は、ちょっと外したいご主人の意向と重なりそのまま設計を進めていくことになりました。
完成した家は、西側道路(袋小路)から少し長めのアプローチを抜けて奥まった北側の玄関に向かいます。玄関には鋳物職人に依頼して作ったロートアイアンの取手とポストがあります。玄関の中は風除室になっていて、冷暖房の空気が漏れるのを防いでいます。玄関から一つ目の扉を開けると大きな吹抜のある明るいLDKです。吹抜と階段の奥にある和室と北側のご主人の仕事部屋は斜め配置の効果で落ち着ける空間になりました。2階の計画では道路側に子供部屋、朝日が沢山入る東側に寝室と浴室があり、こちらでも斜め配置効果でプライバシーが守られつつ明るい空間になりました。
新しい生活が始まり、公園と化していた袋小路に面した子供部屋やLDKは近所の子供が集まってくれるそうです。東側に面した寝室には想像以上に朝日が差し込むのだとご主人が話して下さいました。長年仕事の関係で夜型だった奥様も朝型に変わったそうです。
実は、こちらの家の内装の壁と天井の漆喰は、ご主人が何日もかけてご自分で塗られました。今は住みながら外構工事をコツコツと進めていらっしゃいます。
本当の完成まではもう少し掛かる様ですが、たまにお邪魔しては少しずつ完成していく様子を見るのは、私たちにとっても楽しみになっています。
設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方」
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【3】 家づくりのことば
私(野上)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
○ ニッチ
事務所の玄関を開けると、お客さまとの打合せを行う大きな木のテーブルがあります。そのすぐ隣が私のデスクになっていて、会話がよく聞こえてきます。 お客さまのご要望や疑問、それに答え様々な提案をする久保と田中の話しを聞いていると、家づくりの楽しさや難しさが伝わって、ついつい聞き入ってしまうのですが、そうしていると自分の仕事が遅くなってしまうので・・・ほどほどにするように気をつけています。
しかし先日、ご自宅の改修工事をされるお客さまとの打合せがあった時のことなのですが、 「ニッチ」という建築用語では初めて聞くことばが聴こえて来たので、耳がダンボになってしまいました。 ニッチというと確か隙間という意味があったと思うのですが・・家で使われるとなると、道具なのか材料なのか、または家のどこかの部分なのか色々興味が沸いてきました。 会話を聞いてみると、どうやら室内の壁面に棚を作りたいというようなお話のようでした。
打合せを邪魔して「ニッチってなんですか!」と聞くわけにもいきませんので、まずは辞書などで調べてみると、壁面に凹みをつけて彫刻や花瓶などを飾る飾り棚と載っていました。 前回紹介しました間柱や管柱の通っていないところの壁面に凹みをつけて施工するので、収納棚になるような深くて大きな棚ではないという事で、ニッチ(隙間)ということばになったそうです。
○ ニッチ
壁体に彫られたくぼみ、彫刻などを置く目的などでつくられ、龕(がん)ともいう。 (「建築学用語辞典」岩波書店より)
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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
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