今日は、9月18日に日本建築専門学校で開催されました
木造耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメント第2戦目の話です。
第2戦目は、予選5位通過対予選3位通過の
対戦になりますので、好勝負が期待されます。
予選5位の壁『格子くん』(上の写真左)は、
東京理科大学永野研究室野田醤油コーラ′sチームです。
柱の内側にもう1本ずつ柱を抱かせ、6本の横貫と
格子に編んだような構造ですが、上部と下部の一部に
スギの面材が入っています。金物は使用されていません。
一方の予選3位の壁『伊達なビス絵巻』(上の写真右)は、
シネジックwithKMC チームです。
シネジックは、ビスメーカーさんですので、
今回もしっかりとビスを使用した壁で臨みます。
しかし、今回は金物重量制限ルールがありまして、
木材による込み栓も併用して対応したとのこと。
結果は、ジャッキが引ける長さ一杯の450㎜に達した時点で
変位の小さい方の勝ちというルールにより、
450㎜に達した時点では、どちらも壊れていないのですが、
より変位の大きかった『格子くん』の敗退が決まりました。
『伊達なビス絵巻』はビスで固めた堅い壁でしたので、
貫構造の柔軟な壁の『格子くん』は、変位が大きく、
足元の土台にだいぶ負担がかかっていたようです。
良く見ますと貫を固定すクサビの形状に工夫が見られます。
簡易に解体できるようにも工夫したと言うだけあって、
学生さんでも、あっと言う間に解体を終える事が出来ました。
『伊達なビス絵巻』壁、準決勝進出おめでとうございます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。