夏期休暇中、体調を崩して行けなかった展覧会
生誕140年『吉田博展~山と水の風景』
2016年4月 千葉美術館から始まり、
2016年6月 郡山市立美術館、
2017年2月 久留米市美術館、
2017年4月 上田市立美術館と巡回してきて
2017年7月 東郷青児記念損保ジャパン日本東亜美術館へ
東京へ帰って来るのをずっと楽しみに待っていましたので、
昨日までの会期ということで行って参りました。
初期から晩年までの作品200余点、見応えのある回顧展でした。
吉田博さんは1876年福岡県久留米市に生まれ、
明治、大正、昭和と風景画の第一人者として活躍をされました。
23歳で渡米し、高い評価を得、その後も欧米を中心に
渡航を重ね、世界的に活躍された方です。
10代の頃は、兄弟弟子たちから「絵の鬼」と呼ばれるほど
人一倍の修練を重ねられたとのことですが、
その画力は稀に見る高さで、スケッチ帳に描かれた
数々の風景は、既に見応えのある作品として仕上がっており、
初期の水彩画や鉛筆画の数々が渡米の際に
アメリカの人々を魅了したのが分かる気がしました。
その後、油彩画を多く手掛けた時期もありましたが、
個人的には、上手いのですが、あまり油彩との相性は
良くなかったのかもと思いました。
50歳を目前に私家版の版画に着手し、その表現手法を得、
晩年は、国内外の多くの人々を魅了しました。
回顧展へ足を運ぶことが出来、いい刺激を受けました。
素晴らしい作品に囲まれ、本当に幸せな時間でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。