■ 第12号 ■
■□・・・・・―――――――――――――――― 2010年1月6日
木の家を知る・建てる・暮らす
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□こんな感じに過ごしてます・・
明けましておめでとうございます。田村です。
本年もどうぞお付き合いください よろしくお願いします。
さて「江ノ電一人で乗ってきます」と宣言したお話の続きです。
その週末 はりきって家を出たのがなんと 夕方の4時過ぎ・・・
予定では もう少し早く出るはずでしたが 親戚が遊びに来まして
思いのほか時間がズレてしまったのです。
鎌倉の駅に着いた時には もう日も暮れていましたが 一度決め
たからには後には引けないと 発券機の前で目的地(駅)をどこに
しようか考えました。
「江ノ島駅!」といきたいところでしたが 日も落ちてすっかり心細く
なった私は 3つ先の駅「長谷駅」までの往復券を購入。
「とにかく江ノ電に乗ったと言う思い出ができればいいよね。」と
一人つぶやき 電車に乗り込みました。
時間も時間だったのか 乗客のほとんどは地元の住人という感じ
でしたが 外国からの観光客も多いからでしょうか 車内放送に英
語のアナウンスが流れていたので 素朴な路面電車と想像してい
た私には びっくりなできごとでした。
「江ノ電は 線路わきの家との間隔が とっても近いから面白いよ」
と教わったので 窓の外を眺めて見たのですが・・・案の定暗くて
ほとんど何も見えません(T~T)
写真を撮ろうとカメラをポケットに忍ばせてきましたが 断念。
そしてあっという間に 長谷駅に到着です。
ホームに降りて どうしましょうか・・と考え始めた時に 友達のY
ちゃんが葉山で開いているカフェで 長谷にある老舗の乾物屋
さんの小豆を使っていると教えてくれたことを思い出して 行って
みることにしました。
明治初年創業の『石渡源三郎商店』さんは期待した通りの風情
ある店構えでした。
ご主人がいらしたので「おしるこにしたいのですが どれがいいです
か?」と伺うと 北海道産の大納言をお勧めしてくれました。
丁寧に調理方法も教えていただき 大満足なお買い物ができました。
3つ先までの駅でしたが お土産も買えて小旅行の気分を味わう
こともでき 鎌倉駅へ帰る電車の中で 一人ほくそ笑んでしまい
ました。
いつか 昼間の江ノ電にも・・乗ってみたいなぁ。
☆美味しいお豆と乾物のお店はこちら
石渡源三郎商店さん
http://www.yamagen-mame.co.jp/
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シリーズ「松匠創美のたてた家」
第五回
「緑の風が通り抜ける家」
今回の計画は、もともと神奈川県葉山町、海のすぐ近くで
一軒のRCの建物を2家族でシェアをして暮らしていたご家族が
同じ葉山町でも山側に住まわれているご両親の敷地を分割して
木造の新築住宅を建てたいというものでした。
敷地条件は、東西に細長く、149.60平米と数字的には問題
ありませんでしたが、位置が、地主であるご両親がお住まい敷地
の南側で、これまで家庭菜園をされていた部分にあたるため、面
積は減っても家庭菜園は続けられるようできるだけ畑を残したいと
いうご要望がありました。
また、敷地が道路に接していないという、法的な大きな問題も
抱えていました。
(法律により、建築物の敷地は道路に2m以上接していなければ
ならない)
もう一つのご要望は、奥様が将来こどもを対象としたお教室を開き
たい。との考えをお持ちでしたので、1階にはそのための広い空間
が欲しい。その分生活のための空間は少し、圧縮されても大丈夫
とのものでした。
まずは配置計画、北側のご両親の家の間取も頭に入れながら、
ご希望の畑のスペースの確保から慎重に行いました。
敷地の南側に畑を確保したいので、建物を北側の境界線ギリギリ
まで寄せる必要がありました。そこで当時新しく運用された法律の
天空率を使って計算を行い配置は決まりました。
また、建物の計画は思い切って1階にホールのみを設けて、生活
空間はすべて2階にまとめて、それぞれの収納は、ロフトに確保
することにしました。
ご夫婦用は階段を登るとリビングの吹抜に面して計画し、子供達
用はデスクコーナーから、一人一人専用の梯子付本棚をよじ登る
という計画です。
多少、不便があると思いますが、限られたスペースでしたので
この案を受け入れて下さいました。
お陰様で、2階は四方に風が通り抜ける気持ちの良い空間を確保
することが出来ました。
また、敷地が道路に接していないという、家を建てられないかも
知れない程の大きな問題も、役所や近隣と話し合いを重ね、時間
のかかる許可手続きを無事に終えることができました。
「緑の風が通り抜ける家」は、法律に苦しめられ、法律に助けられ
ることによって、お施主さんの思いが形になったものだと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
・自然と親しく暮らしたい「住まいの性能」はコチラ
・「緑の風が通り抜ける家」はコチラ
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□明けましておめでとうございます。
昨年は新政権が生まれ政界に新しい風が吹き込みました。
今年は家づくりの現場も変化が始まりそうです。そんな変化の流れ
の中でも松匠創美だからできることを忘れずに今年もコツコツと
家づくりをつづけていきます。
そして、変化の様子はこのメルマガなどを通じてお伝えしていけ
たらと思っております。
どうぞ本年もお付き合い下さいますよう宜しくお願い致します。
松匠創美一同
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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
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▲身近な写真と共にブログ更新中
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