現在葉山でリフォーム工事中の木造住宅は、
昭和61年完成ですので、築27年の建物になります。
住宅の断熱性能を測るものさしとして、
木造住宅のための住宅性能表示制度のなかで、
定めている温熱環境基準で示しますと、
(数値が大きいほど高い性能をを表示します)
等級4は、次世代省エネルギー(平成11年)基準程度
等級3は、新省エネルギー(平成4年)基準程度
等級2は、旧省エネルギー(昭和55年)基準程度
等級1は、等級2に満たないもの
とあります。
工事中の建物は、建設時としては先端の旧省エネ基準で
しっかりと断熱材が充填されていましたので、等級2になります。
2009年のデータではありますが、既存戸建住宅の
約75%は、等級1と2が占めています。
では、等級2の建物と4の建物でどのくらい差があるのでしょうか。
外気温が0℃の時の非暖房室の作用温度で比べますと、
等級2では約5℃程度、等級3では7℃程度、
等級4では10度弱くらいの差になります。
日本人には清貧の思想があり、家中を暖かくすることに、
罪悪感を覚える傾向がみられます。
そんな背景を考えても、温熱環境に関する等級を上げることが、
新築はもちろん、リフォームでも大切なことだと考えています。