今年も、9月15日、16日、17日の3連休に
富士山の麓にあります日本建築専門学校に於きまして、
第15回 木造耐力壁ジャパンカップが行われました。
毎年この大会をたいへん楽しみにしておりまして、
何とか時間を都合して、最終日の決勝トーナメントを
観戦して参りました。
今年は、壁耐力の考え方に新しい方向が見えたような、
レベルが高く、興味深い充実した大会でした。
そこで、今年も大会の報告をさせて頂きたいと思います。
かなり趣味の世界が入っていますが、
お付き合いいただけるとうれしいです。
決勝トーナメントの第一試合は、
葉山出発が遅れ、開始時間までに到着することができず、
残念ながら観戦することができませんでした。
そのため、第二試合からになります。
第二試合の対戦は、
昨年のトーナメント優勝チームの
株式会社ポラス暮らし科学研究所の「BONE」。
今年は非木材を使用せず、貫と土台にイペ材を使用し、
背骨のようなシルエットの耐力壁です。
対する、東京都市大学 大橋研究室の「LLサンド」です。
こちらも非木材を使用せず、柱を横架材で挟み込み、
めり込みで体力を発揮する壁です。
今大会このめり込み系の壁が大変多かったのが
ひとつの特徴です。
対戦結果は、右の「LLサンド」の土台が割裂しましたので、
左の「BONE」の勝利です。
「LLサンド」は足元で抵抗するように、
足固めを設けているのですが、
このように強い壁同士の対戦の場合、
相当な加力がされていますので、その強さ故、最終的に、
より強い部分によって破断が起こることになります。
如何にバランスの良さが大切であるのか身に沁みます。