母が介護付有料老人ホームへ入所してから一ヶ月が過ぎ、
日常生活に足りないものも、少しずつ揃ってきて、
そろそろ少し落ち着けるかなぁと思い始めた頃、
早朝から電話が鳴りました。
「深夜に転倒して、今朝病院へ救急車で搬送されました。
どうも骨折をしているようですので、
なるべく早く病院まで来てください。」とのことでした。
施設の職員さんたちが、母の顔を見ると皆さん
「転倒するといけないので、一人では歩かないで、
いつでも職員に声をかけてくださいね。」と、
おっしゃってくれていたのですが、
現実に起こってみて皆さんがご心配して下さっていたことが、
身に染みて解りました。
私自身も、少々甘く考えていた部分がありました。
母の持病は麻酔をするとかなりのリスクを伴うため、
骨折を手術して早く治すのか、安全を取って手術を回避するのか
判断しなければなりませんでした。
高齢になると、動かないことによる
からだの各器官の機能低下も大きいと言う
整形外科の医師からのアドヴァイスもあって
今回は、手術を選択しました。
麻酔科の医師は同意書にサインをする際に
如何に大変なことであるか嘆かれて居られましたが
無理を言ってお願いしました。
お陰様で心配されたようなことも起こらず、
無事、手術を終えることができました。
それから2週間弱リハビリをして、今日、退院しました。
まだ、元気のない母を見ているのはせつないですが、
また元気な姿がみられると信じています。