松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」

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■ 第62号 ■

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木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「二宮まち歩き」

【3】 家づくりのことば 「 アプローチ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

先日 久保と田中が「二宮町に行ってくる。」と言うので なにがあるんですか?
と聞くと「二宮のまち歩きツアーと言うのがあって、建築家のヨシダイソヤが設計した自邸などを見学しに行くのよ。」と教えてくれました。
名前のイソヤを漢数字で“五十八”と書くと聞き 私の好きな数字58を名前に持つ吉田氏のことが気になってしまいました。

その夜 相方の家のテーブルの上に置いてあった 御殿場(静岡県)の『とらや工房』のパンフレットに何気なく目を向けると まるでリンクしたかのように「建築家・吉田五十八」の名前が載っていました。そこには 羊羹で有名な虎屋が開いたとらや工房(和菓子工房)の敷地内を散策する 吉田氏と第56・57代首相を務めた岸信介氏のイラストが描かれていて そこには2人の他に 工房兼カフェの建物と岸氏の自邸も紹介されていました。

どういう関係なのかを確かめると 岸邸を設計したのが吉田氏でした。2003年に岸邸が御殿場市に寄贈されたことをきっかけに 市が市民の憩いの場をつくろうと御殿場東山ミュージアムパークとして整備を進め その隣の酒井邸別荘跡に とらや工房をオープンさせて一つの敷地にまとめ カフェでお茶をしたり岸邸を見学(有料)できる様子を 今は亡き岸首相と吉田氏が案内しているという内容でした。
その事を葉山の食材屋「タントテンポ」の斎藤さんに 静かでいいところなので行ってみたら。と聞いて まず相方が一人で先に行ってきたばかりだったのです。

このタイミング?を逃してはいけないと思い 自分も早々行ってみることにしました。

敷地手前にある駐車場に車を停めて 入り口にある大きな山門をくぐるとその先には竹林がつづく小道になっていて 途中工房と岸邸に向かう道が別れていましたので まずは岸邸へ足を向けました。
建物はやはり首相を務めた人だけあって 日本家屋の大きなお屋敷でしたが 中へ入ってみると 印象としてはとても素朴で落ち着きがあり(きらびやかな内装を想像していたので・・)いい意味で驚きました。その反面 一見よくあるような畳のお部屋にも その当時の最新の暖房機が格子に隠れて 表には見えないように設置されていたり 小川の流れる和風庭園が美しく見渡せるように 広間のサッシが全て戸袋に仕舞えるようレールが何重にも敷かれていたりと 建築家ならではの工夫がされていて面白い造りになっていました。

岸信介邸

そして次に工房へと向かいました。岸邸同様にこちらも美しい和風庭園があり それを眺められるように庭に沿ったアーチ状の造りの建物は 半分がお菓子を作る工房もう半分が売店とカフェになっていました。
(こちらは建築家の内藤廣さん設計で 2007年に完成した建物です。)
カフェと言っても和菓子屋さんなので お汁粉やところてん、どら焼きなどをお茶と一緒にいただきます。天井から床まで木を使ったカフェスペースは その香りと温かみが感じられとても落ち着きました。

とらや工房

新旧の建築家の建物が同じ敷地内でゆったりと鑑賞できたので 気持ちもお腹も満足な一日でした。

吉田氏の設計した建物は葉山にもあるそうで 県立近代美術館(葉山館)近くの山中に建つ「山口蓬春記念館」がそうだと言う事を知りましたので次の機会に行ってみようと思います。
久保のブログには二宮町の吉田氏自邸などを紹介していますので そちらもぜひお読みください。

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【2】 「二宮まち歩き」

こんにちは、設計の田中です。
田村が書いてくれた吉田五十八(いそや)さんという建築家は、個人宅から公共建築に至るまで和風の精神を引き継いだモダン建築の設計に取り組んだ方で、その作品は近代数奇屋建築と呼ばれ日本の建築史の中ではとても有名な方です。
そんな、吉田五十八さんの旧自邸が見られるという事で二宮まち歩きに参加してきましたので、今日はその時のことをご紹介したいと思います。

二宮まち歩きは、湘南邸園文化祭2011 二宮会場として催されました。
神奈川県では多くのNPO団体やその他の団体が、地元の文化や邸宅庭園を伝え残そうと努力をしています。
湘南邸園文化祭は、そんな各地のNPO等がそれぞれの地元の葉山、逗子、鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、平塚、大磯、二宮、小田原を会場にしてまち歩きを企画開催し、それを互いに連絡調整することによって、それぞれの催しが湘南地域全体としての相乗効果を大きく生み出せるようにとの趣旨で2006年から毎年開催されています。
http://teien-festival.seesaa.net/

まち歩きは、あいにくの雨の中JR二宮駅からスタートしました。
二宮駅には昔、内陸の秦野とから東海道の二宮へと煙草の葉を運ぶのに使われていた湘南軽便鉄道が乗り入れていたという説明を聞き、今も駅前に残る旧湘南軽便鉄道の本社を眺め、かつて線路だったという道路を昔の町並みを想像しながら次の目的地へと向かいました。

次の目的地、果樹公園に到着し、神奈川県園芸試験場跡に当時から残るブドウ、柿を見学し、梨の品種、「幸水」の原木も神奈川県の天然記念物として保存されている説明を受けました。

昼食を取り、二宮のまち中に建つ古い住宅を眺めたり実際に中に入れてもらったりしながら、いよいよ旧吉田五十八邸へ向かいます。
その旧吉田五十八邸は、現在も個人宅として利用されている為に場所は明らかにされていなく、見学と言っても近所から眺めるだけです。

建築家の自邸と言えば、建築家の考える理想の建築だったり、普段の仕事では試す事の出来ない実験建築だったりと、様々な思いの詰まったものになっているものです。
インターネットもない時代、東京育ちの吉田五十八が東京から電車で一時間以上も離れた二宮に居を構えたのですから何かがありそうで楽しみでした。

実際にその場所に到着すると、旧吉田五十八邸は深い緑に囲まれて全体像を見る事が出来ませんでした。
それでも、木々の合間から見えるその佇まいは誇り高くも感じましたし、謙虚さも感じられました。
印象に残る瓦屋根の角度は、当時の常識を破ったものであったかも知れませんが、伝統を踏みにじった様にも見えない絶妙さを感じました。
なんと言っても二宮という海が近い土地柄にも関わらず眺望よりも周囲の景色に溶け込む事を選んだ事に感動しました。
https://hayama-ie.jp/10281

旧吉田五十八邸の見学の後は、萩本欽一さんの家の前を通り抜け、ある建築家さんの自邸を見学し、
吉田五十八が設計したという説のあるお宅や二宮の教会を見学して解散しました。

今回は二宮の農業や産業、建築について地元の「まちづくり工房「しお風」」の皆さんの説明で知ることが出来ました。
その中でも住宅建築は実際に住まわれているものばかりで、地元の皆さんにも大切にされいました。
松匠創美でもいつも「愛される住まい」を目指していますので今回のまち歩きはとても良い刺激になりました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○アプローチ

「こんな感じに過ごしています」でも紹介しましたが 久保の「二宮のまち歩きツアー」のブログを読んでいると“アプローチ”と言うことばが2回使われていることに気が付きました。
目的の個人宅(吉田五十八氏が設計)へお邪魔する際に その玄関先のアプローチがとても素敵だったことや 緑豊な美しい散策道が実は建築家さんの自邸までのアプローチだったことなどが書かれています。

アプローチということばを私は漠然と 家の敷地から玄関までの道・・くらいと普段はあまり意識していませんでしたが ブログを読んでからは葉山の住宅の玄関先を何気なく注意して眺めてみると 各家庭の個性というか顔がうかがえるようでとても興味をひきました。

最近では敷地入り口から玄関まで距離があるような大きな住宅はほとんどありませんが 同じ条件で建てられているような分譲住宅などでも アプローチのアレンジの仕方で家の表情も随分変わる気がしますので とても大切なことがわかりました。

よく母に「アプローチに咲いた○○(花)が綺麗だったでしょ?」と家に帰ると言われるのですが 気づかないことが多くて怒られます。
これからは 我が家の顔だと思って意識してみようと思いました。

○アプローチ
=ある特定の対象に達するための交通動線、建築への取付け通路、住宅団地への進入路、さらに、地域や施設への導入交通路を含む。
「建築用語辞典・岩波書店」より

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今年1年「木の家を知る・建てる・暮らす」メールマガジンにお付き合いいただきましてありがとうございます。

年が明けて間もなく大きな地震、津波、そして原子力発電所の事故などが起き、下を向いてしまいそうな気持ちになることも多いなか、読んで下さっている皆さまがいると思うと頑張れました。ありがとうございます。

次号は お正月明けまして 1月25日(水曜)に配信いたします。

リラックスタイムに ちょこっと読めるメルマガを来年こそはと思って書いてまいりますので どうぞ宜しくお願いいたします。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
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〒240-0112 神奈川県三浦群葉山町堀内785-4
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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 屋根の話し つづき 」

【3】 家づくりのことば 「 モクザイとザイモク 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

今年も残りわずかとなりました。年明けに「今年の目標は!!」などと意気込んでいたのに・・・はて?肝心な目標はなんだったろうかなぁ。と今となっては思い出す事も出来ませんが 年明けを張り切ったのだから 年の瀬もそれなりに形にしなくてはと思い クリスマスの準備を始めました。

自宅はすでに母親が玄関先や庭などに リースやリボン・オーナメントなどを飾り付けしていて 私の入る余地がなかったので・・相方の家を飾る事にしました。

何から手を付けようかと考えていたら ベランダに寂しそうにぽつんと植木鉢が置かれていることに気が付きました。その鉢は この夏殺風景だったコンクリートむき出しのベランダに 友人に手伝ってもらってデッキを手造りした時に完成祝いにと その友人がプレゼントしてくれたものでした。

貰ったままで未だに何も植えていなかったので クリスマス仕様に寄せ植えしよう!と 近所のお花屋さんへ苗を選びに行ってみました。
そこは 近いのにまだ足を運んだことがなかったお花屋さんで「葉和屋」と書いて“はなや”さんと読むお店です。

店先には 赤や白のポインセチアやシクラメン、葉ボタンなど寄せ植えにピッタリな苗などが置かれていました。店内へと足を踏み入れると よくあるお花屋さんのように季節定番の切り花が沢山という様子ではなく 店主さんの好みで選ばれたセンスの良い 珍しいお花がいくつか並んでいました。

棚やテーブルには お花や鑑賞植物と一緒に飾ると素敵な小道具やアクセサリーがなどがあり その流れで店先をよく見てみると 海が近い土地柄なのか白く色落ちしている流木が何本か売られていて お花屋さんとなのか雑貨屋さんなのか?・・ちょっと迷うくらい不思議で楽しいお店でした。

気分も上がり苗を選ぶだけのつもりでしたが 壁に並んだクリスマスリースが素敵で気になってしまい一緒に購入しました。

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店主の女性は本当にお花が大好きなようで こちらから質問しなくても お花の特徴や寄せ植えをする際のアドバイス リースの保管の仕方など他にお客さんがいる中でも 丁寧に時間をかけてお話をしてくれました。とても感じのいい方で喜んでいたら お会計御に「こちらもどうぞ。」と一輪挿し用の小さな花束をプレゼントしてくれました。

一瞬ためらうと「切り花を剪定した時に出たものなので気にしないでくださいね。小さなお花ですがそれでも飾ると可愛いですよ。」・・と 売れるお花ではないけれど捨ててしまうのは可哀想だという店主さんの気持ちに グッと心を掴まれ「また必ずきます!」と威勢よくお礼を言って帰りました。

お花が大好きな店主さんの気持ちと お祝いにと鉢をプレゼントしてくれた友人の気持ちを忘れないうちに 買ってきたポインセチアと葉ボタンなどを植え終えて リースも玄関にしっかり飾り 花束も一輪挿しに活けました。
仕事から帰ってきた相方が早速にリースと鉢を見つけ 私が随分と張り切って頑張った事を(事情を知らないので)珍しい事が起きたと驚きながらも とても喜んでくれました。

葉和屋さん、友人のなべちゃんの気持ちのおかげです ありがとうございます。

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【2】「 屋根の話し つづき 」

こんにちは、設計の田中です。

前回、屋根について「印象に残りやすい」「形と名称」「地域性との関わり」などについて書きました。
今日は、昔と違って自由度が増した屋根のデザインをどの様にしていつも計画しているか紹介したいと思います。

打合せで必要な図面で、最低限必要と思われるが平面図と立面図、断面図です。
通常の打合せは、平面図を見ながら使い勝手やデザイン、暮らしをイメージして打合せを進めて行き、結果として家の形はどんなデザインになるのか立面図と断面図で確認をする。という感じで行われていると思います。立面図と断面図を見て、屋根の形を始めて認識する事も少なくないと思います。

家を計画する場合もまた平面計画(プラン)から考え始めます。
久保の場合パソコンは使わず鉛筆を走らせて、いくつもプランを作成して検討していますが、同時にスケッチで構造計画や内部空間や外観もチェックしています。クライアントの暮らしに合ったプランを考える一方で全体の事を考えながら進めていいるのです。

具体的には、屋根の場合は内部空間を大きく確保すれば建物は高くなります。建物は高くなると、高さ制限や耐力壁、採光面積の確保に影響が出ます。法律面をクリアする為に屋根高さを部分的に低くすれば、コスト高や雨漏れなどにも影響がありますし、梁の架けられる長さにも限界がありますので、自由な様で自由にはいきません。勿論、バランスの良いデザインになる事やご近所さんから見た印象なども常に念頭に置いておかなければなりません。

そうしてプランが出来上がると次に僕がパソコンを使って平面図を描き、次にスケッチを元にラフな立面図と断面図も描きます。
それらの事を具体的にチェックします。問題が無ければ、今度は久保と二人で調整に入ります。パソコンの画面上で屋根の角度を少しづつ変えながら、一番バランスの取れた形になるように調整します。角度だけではなく、軒の出や屋根の厚みも変えて何通りも作っていきます。
良いと思える形を見つけたら、ラフな模型を造って立体にして確認をします。模型だけでも何通りも作る場合もあります。

このように、普段から屋根には重点を置いて設計しているにも関わらず前回の冒頭で書いた様に、実家の屋根の葺替工事の時には屋根の形を正確に把握していなかった事にちょっと反省をしました。
いつも人知れず当たり前に雨風から暮らしを守っていてくれた屋根の疲れ果てた姿に感謝の気持ちも沸いてきて、屋根を葺き替えた時には屋根が喜んでいるようにも思いました。

愛される家づくりする為にも実家の屋根の葺替工事の経験は良かったなと思いますし、これからも沢山の検討を重ねて提案していきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が、事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などを、ここで少し紹介したいとおもいます。

○モクザイとザイモク

今回は このメルマガを読んで下さっている皆さんの為に・・というより私がどうしても気になってしまったことばなので 紹介させていただきました。建築学用語辞典(岩波書店)には 初歩的過ぎるのか記載されていませんでしたので ことばとして成立しないかもしれません・・予め了承下さい。

田村はそんなところからなのか?との声が聞こえてきそうですが・・・業者さんから時々 現場に直接ではなく 事務所に材料が届くことがあります。

それは金物類やタイル 住設機器の一部など色々で 大体は明細が付いてきますし パッケージを見れば商品名などがわかりますので○○が届きました。と伝えることができるのですが 柱などに使うと思われる長い木が届くと・・戸惑います。パッケージもありませんし 明細もついてないことがあるのです。

戸惑ったまま「木が届きました。」とはさすがに言えません。戸惑うと自信が無いので 小さな声でまごまごとごまかします。
「木材」と「材木」のどちらを言っていいのかわからなくなるのです。

でもいつまでもご誤魔化したままではいられませんので 思い切ってお昼時に どちらでしょうか?と恥ずかしながらも質問をしました。

すると「樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』と言って、一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』と言いうよ。
だから、現場や事務所に届くのは材木だね。」と教えてくれました。(材木を売る)業者さんは「○○材木店」と言うでしょう とも付け加えてくれて「なるほどそうですよね!」と すっきり解決と思っていましたら「その中でも質の高い希少価値のある木を特別に『銘木』と言うんだけれど その銘木を扱っている業者さんは“□□木材店”と言って材木店とは差別化をしているところもあるんだよ。」・・・これはあくまでもその木材店さんから聞いた話なので・・と 全部がそうではないけれどと そういった例もあることを教えてくれました。

やはり違いを解っていなかったことと 普通には聞けない話も教えてもらえたので 思い切って聞いてよかったと思いました。

〇木材、材木・・銘木(メイボク)=
樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』
一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』
*中でも、質の高い希少価値のある木は特別に『銘木』と言う。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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■ 第60号 ■

■□・・―――――――――――――2011年11月23日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「屋根の話し」

【3】 家づくりのことば 「 ネイレ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

事務所から歩いて2~3分のところにある風早橋バス停。
その目の前に今月11月11日に可愛くて素敵なお店ができました。

「ガラス、琺瑯(ホウロウ)、かご、古い家具、キリムなどの布類」などアンテークとまではいかないけれど 小さい頃家にあったなぁ・・と思いだすような家具や雑貨が並んだ道具屋「wakka」さんです。

オーナーのIさんとは 葉山で保護犬活動をしているKDP(神奈川ドックプロテクション)さんを通じて知り合いました。
Iさんのお宅には 先住犬1匹の他に保護犬が2匹とちいさなお子さんが3人居て・・それはもう毎日がお祭りのような賑やかさの様ですが日頃から大好きで集めていたかごやホウロウを扱うお店をずっと出してみたかったと聞きましたので お家の事も大変そうなのに夢を叶えるなんて素敵だなと思いました。

オープン初日は生憎のどしゃ降りの雨でしたが オメデトウが言いたくて仕事の帰り お店が閉まる寸前に雨でびしょびしょになりながらお邪魔をすると そんな私にひるむ事もなくIさんは笑顔で迎えてくれました。
「オメデトウ」を伝えたのも早々 可愛らしい商品を前に興奮してしまい 目があちらこちらに行って落ち着きませんでしたが(笑)しばらくして目が慣れてくると 天井がとても高いことに気が付きました。

古い建物なので年季の入った色の梁が見えます。 Iさんに聞くと旦那さまが 低い天井の天板を取外したのだそうです。その効果あって ゆったりとして居心地のいいお店になったということです。また梁や柱が見えることで 並んでいる古い家具や器などがとてもしっくり合っていました。渋いなかにも キリムのクッションやラグ ホウロウの赤や緑の食器などがアクセントになって Iさんのセンスの良さを感じます。

アンティークや古道具はお値段が張るイメージですが Wakkaさんは ちいさな子供でも買えるモノが沢山ありました。
私も さっそくホウロウのお皿とカップをセットで頂きました♪

wakka1

震災後 葉山でも移転や閉店するお店がいくつかあり 少し寂しい時でしたので 心が温かくなる素敵なお店を開いてくれたIさんには 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「またきたの・・。」と呆れられない程度に顔を出そうと思っています。

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【2】 「屋根の話し」

こんにちは設計の田中です。

久保がブログで書いた様に、今、築30年以上経った実家の屋根の葺き替え工事をしています。
9月末の台風で屋根の一部が破損してしまい、これを機に屋根を全面葺き替える事にしました。
実家の屋根は今でも珍しいくらいの急勾配の屋根で印象的なデザインですが、実際に工事が始まり屋根の上に登って見ると屋根の形をちゃんと知らなかった事に気付かされました。
今日から2回に渡って印象に残り安い反面、意外にもちゃんと見ていない屋根について書いていこうと思います。
今回は、屋根の話し。次回は、屋根の設計です。

見ている様で、見ていな無かったと書きましたが、逆に言えばちゃんと見ていなくても印象に残るのが屋根です。
幼い子供に家の絵を描かせるとギリシャの子供は四角い箱を並べ、日本の子供は屋根を三角に描き、寒い地域の子供は屋根の上に煙突を描くと言います。

屋根は暮らしを守る大事な部分ですので、気候や文化、地域性が顕著に現れ印象に残りやすいのかも知れません。

屋根の形には一つ一つ名称が付けられています。
一番単純な三角の屋根は切妻(きりづま)屋根。
入母屋(いりもや)屋根は、日本らしい形状の一つで誰もが一度は目にしたことがあると思います。
牧場に良く見られるのは腰折れ屋根。真平らな屋根にも名前があって陸(ろく)屋根と呼びます。

その他にも、寄棟(よせむね)屋根、方形(ほうぎょう)屋根、片流れ屋根、招き屋根などいくつもの名前があります。

一見、統一感が感じられる古いまち並みでも、同じ形の家は2軒とありません。
その統一感、特に遠景の時に大きく関わってくるのが屋根の仕上げ材です。
その地域で採取しやすく、製造しやすいものが屋根材として選ばれ、屋根材の種類と降水量によって屋根の勾配が決まります。
結果、白川郷や金沢のような景色ができあがりるのです。

仕上げ材は、時代と共にどんどん豊富になって屋根の角度も様々にります。
茅葺屋根から瓦の屋根に変わり屋根の角度は少し緩くなり、鉄板の屋根では更に緩い角度まで可能になります。
今では様々な屋根材がありますが、それぞれの材に適した屋根の勾配がちゃんと決まっているのです。

松匠創美では、まちの景色の一部になり、いつしか地域の定番になる家づくりを心がけています。
屋根の材料や角度が自由になった今だからこそ、屋根の設計では何度も何度も検討を重ねます。
しかし、その検討する項目も外観だけではなく、内観や機能、法律、近隣と関わることが多く互いに影響しあいます。
次回は、そんな屋根の設計についてご紹介します。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば 「  」

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
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○ネイレ

前回紹介しました「根切り」の次に来るのがこの「ネイレ」です。

パソコンに「ねいれ」と打ち込むと値入と一番に表記されます。根切りを聞いた時に 値切り=値切ることだと思った旨を書きましたら 久保が「あっそうだよね、それもあったんだ」と 笑いながら驚いたので あたり前の事だと思ったことが逆だったので 私も驚きました。
そして それほど基礎を作る事は 家づくりにはとても大切な工程なんだということも感じました。

ネイレとは「根入れ」と書きます。地盤を掘削する根切りをした後に 基礎が地中に埋まる部分が根入れとなります。

家の基礎は地面のうえに直接つくると弱い・・という事を前回お話したように 基礎の1部分は地中に埋めて ズレや傾きを軽減させます。私はその根切りした面を見たことがなかったので きっと綺麗に平らな状態を作っていると思っていましたら 実はいくつかの凹凸した部分がある事を知り また驚きました。

それは 基礎の一部分を根入れする事でズレなどに強くなりますがさらに引っかかりを設けることで 強度がずっと上がるのだと教えてもらいました。

これは私の解釈ですが 同じ根と書く植物の「根」も 1本よりも数おおくあるほうが地に強く根付きますから 家の根の部分の基礎も 引っかかりを多くすることで しっかりとした物になるのだと思いました。

松匠創美のウェブページに「丈夫な構造」というコンテンツがありますので そちらを見ていただくと 地盤や基礎の大切さがもっとわかっていただけると思います。

○根入れ
=基礎や杭を土中に入れること。 とくに、直接基礎にあっては地表面からさらに深くまで設ける こと。
「建築用語辞典・岩波書店」より

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出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美

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