松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」

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■ 第31号 ■

■□・・―――――――――――――――2010年09月29日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

このところ急に涼しくなった葉山ですが 8月が終わっても夏まっさかりのような暑さだった9月1日に もうたまらんっ!と思い 涼しい場所を求めて 富士山へ逃避行してしまいました。

といっても 登山ではありません。
秋の味覚 キノコを採りに行ったのです。(葉山からだと渋滞に合わなければ2時間ほどの距離で 富士山まで行けます。)

9月上旬は 5合目から6合目辺りが採れる場所ということで まずは5合目を目指して車で登って行くと 気温は30度超えから20度前後になり緑も爽やかで とても気持ちがいいものでした。

キノコ富士山 002

5合目には登山客用の山小屋があって そこに採ったキノコが食べられるか 食べられないか選別してくれるお婆ちゃんがいました。
とても小柄で80歳は過ぎていらっしゃると思うのですが 次から次へとやってくるお客さんに テキパキと声をかけ 楽しそうに接客をしていました。

富士山の5合目といえば 単純に2000mに近い高さです。サッカーのW杯アフリカ大会で「1500m標高のスタジアムは・・選手にはプレーがキツイでしょう。」と アナウンサーが言っていたのを思いだした私は 空気が薄いであろうそんな過酷な場所で 働いているお婆ちゃんにすっかり感心しながら キノコはどこがいいでしょうか?と声をかけました。

「ちょっと上のほうまで行けば採れるかもしれんね、採れたら視てあげるから頑張ってね。」と とびきりの笑顔で応えられて なんて可愛らしいんだろうと 今度はすっかりメロメロ(虜)になってしまい「沢山採ってくるから♪」と元気
よく山小屋を後にしました。

頂上まで続く登山道を登りながら その脇の木立に分け入ったりして キノコを探しましたが 8月に雨の少なかった富士山は土壌も乾いていて 思うようには見つかりません。 夕暮れ近くまで頑張って なんとかまとまった数を採る事ができたので 山小屋に戻りお婆ちゃんの前に広げました。

キノコ富士山 010

すると「これは・・・これは・・・。」と あっという間に選別が終わり採ってきた半分は 食べれないモノとしてはじかれてしまいました。

あんなに可愛いお婆ちゃんが 頑張って採ったキノコを 躊躇することなくあっさりと別けてしまったことに おもいっきりへこみましたが 山小屋で食事ができると聞いて そんなコトはあっさりと忘れ「キノコうどん」を 早々に注文しました。
キノコの出汁が効いていて 最高に美味しいうどんに大満足したので お礼を言うと「10月末くらいまで採れるから またおいでね。」と あの可愛らしい笑顔で送りだしてくれました。

いつまでもお元気で また会えるのを楽しみにしています。

山小屋と書きましたが・・お婆ちゃんに会える山荘「菊屋」さんはこちら

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設計の田中です。

先日、久保と一緒に建築士の定期講習会に行って来ました。
定期講習会とは、耐震偽装事件の再発防止の為、業界が失ってしまった信頼を取り戻すために、全ての建築士が3年に一度受けなくてはならない講習です。
講習会の様子は、久保のブログで触れていましたが、今日は、その内容から少しお伝えしたいと思います。

講習は、まる一日かけて行われ、建築確認・検査の厳格化、業務の適正化、罰則の強化など耳が痛くなるような内容から、建築士の心構えや住宅の着工動向、省エネルギー等の技術まで建築士の業務全般に渡る幅広い内容でした。

その中でも今回ご紹介したいと思ったのが、「ストック中心社会への移行」です。
地球環境問題、人口の減少などから、スクラップアンドビルドは見直される方向にあり、現存するビルや住宅をいかに活用していくかというのが今後の課題となって来ています。

そういった背景から新築住宅でも、良質なストックとなるような計画が重要視されています。
間取りは、子供の成長などによって必要となるスペースが変化し、設備機器は耐用年数が15年程度と短いため、建物本体はこれらの変化に対応できるだけの許容力のある計画とすることが必要です。
この様な、家を長く支える構造体(スケルトン)と可変可能な間取りや設備(インフィル)を分けて考えることをスケルトンインフィルと呼びます。

松匠創美では、間取り(インフィル)の変化に対応可能な丈夫な構造計画(スケルトン)。
その構造(スケルトン)を痛めることのないメンテナンスしやすい設備計画(インフィル)に気を配ってきましたが、それに加え、経年変化を楽しめる素材、飽きの来ないデザイン、居心地良い空間に力を入れてきました。

それは家は、愛される事が、一番のストックとなる方法だとも言えるからです。
今後も、愛されつづけるにはどうしたら良いのかを考えて、家づくりに取り組んで生きたいと思いました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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□家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

〇柱と梁

先週の連休に、構造見学会を行いました。お越しいただいた方々、ありがとうございました。
久保のブログに、その時の様子が書いてあります。)

メルマガを読んで下さっている皆さんには 号外で見学のお知らせをしましたが、その文章を事務所内で考えている時の事です。

どんな様子を見学できるのかを文章にすればいいのか 久保や田中が考えながら「上棟した際に、お施主さまから 柱や梁などの骨組みが綺麗で、見えなくなってしまうのがもったいないね。という声をよく頂くんだよ。」と 教えてくれました。
それじゃ、そのことを書こうか。となった際に 田中から「田村さんって、柱と梁の違いはわかる??」と質問が飛んできました!

不意を突かれましたが「そっ それぐらいは わかりますよっ」と口を尖がらせつつ答えました。
「そっかぁ(笑)、梁は松匠創美に来てから知ったの?それとも前から??」とも聞かれたので「う~、雰囲気のあるお蕎麦屋さんに行くと、天井に立派なのがありますよね~?そう言うので、覚えましたね。」と答えた後「それじゃないよ」と言われないかとドキドキしていましたが「柱を知らない人はいないけど、梁を知らない人はたまにいるみたいなんだよね。」と教えてもらい 間違いではなかったと密かにほっとしました。

でもそう言われれば 自分の家に帰っても梁を見ることはできませんから 馴染みはないものだなぁ~と改めて思いましたので 構造見学会は機会があればお知らせしますので 皆さんぜひ見にきてください と言わせて下さいっ。

〇柱(はしら) 基礎の上に立つ唯一の垂直の部材のことで、梁から受ける重みを基礎へと流す。
〇梁(はり)  柱の上に渡す水平構造部材のことで、屋根の重さを受けたり、床の重みを支えたりする。

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■ 第30号 ■

■□・・―――――――――――――――2010年09月15日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ こんな感じで過ごしてます・・・

こんにちは、田村です。

職場には ほとんどと言っていいくらいジーンズを履いていきます。
形違いの物を何本か持っているのですが それと同じ数くらいのベルトも好きで持っています。
季節の変わり目ですし そろそろ新しいベルトが欲しくなったので 何かないかなぁ・・と探していたところ 葉山から車で20分ほどで行ける衣笠という町で レザーとシルバーアクセサリーを手掛けている寺本憲悟さん(GhostDance)という方が オーダーメイドでベルトを作ってくれると聞いたので 出かけてきました。

寺本さんの作品はインディアンアクセサリーが中心で ご本人もその容姿から雰囲気をかもしだしているのですが 人当たりの良さと繊細さな感じがプラスされているからなのでしょうか どの商品も男性でも女性でも身につけやすいユニセックスなアイテムが多いようでした。

葉山では 一色にある「SUNSHINE+CLOUD」さんで販売しているので興味のあるかたは出かけてみてください。

さてベルトですが 何本か飾ってあるサンプルの中から 目移りしながら気に入ったモノを選びました。
それは 寺本さんが好きなアメリカのファッションブランドが昔出していたデザインを ご本人が欲しくてなって真似て作ってみたベルトだったそうなのです。
「懐かしいなぁ~」と手に取りながら そこに私が好きな星のデザインのコンチョ(金属の飾りボタン)を付けてもらうことにしました。

素材の革やベルトの穴の位置まで 細かく話し合って決めていくなかで インディアンアクセサリーについてのお話を色々と語ってくださいました。
そうして自分だけのオリジナルという嬉しさと 寺本さんのあったかい気持ちが詰まったベルトができ上がるのがとても楽しみになりました。

1ヶ月ほど待って手渡されたベルトは 使う人のイメージに合うようにアレンジされているように思えて とてもお気に入りの1本になりました。これから私が身につけることで どんどんいい味がでてきてくれるといいなぁと思います。

2010_0814 寺本さんのベルト 005

BEAMS fennicaさん(現在HP無し)でも 寺本さんのビーズアクセサリーを取り扱うことになるそうです。 写真のピアスはアンティークビーズでできています♪

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こんにちは設計の田中です。

先日、東京大学の准教授の稲山先生が講師をする「基礎から学べる構造設計シリーズ 木造編」という講習に行って来ました。

そこで今日は木造住宅の構造設計について少し書いてみたいと思います。

「基礎から学べる構造設計シリーズ 木造編」と言ってもとても難しい講習です。

通常、木造の建物の場合、2階建ての時に行う構造計算と3階建ての時に行う構造計算で大きな差があり、通常、3階建の木造建物の構造計算では、普段から業務として構造設計をしている構造設計士に協力を依頼します。

今回の講習は、その木造3階建ての住宅で行う構造計算の内容でした。講義は好評らしく、毎年行われていて、基礎とは言っても構造設計士の方も受けにくる様なものでした。

普段の設計では経験が無かった、建物の重心や剛性の中心の求め方、柱や梁の力の伝わり方と安全の求め方などを学ぶことができ、とても良い勉強になりました。

2階建て木造住宅の設計でも、今回学んだ方法を使って部分的に梁等の寸法を構造計算していけると、設計の自由度も増し、コスト面でもメリットが得られると思いました。

復習をして、また来年も参加しようと思います。

構造見学会の予定
https://hayama-ie.jp/4084

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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□家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○窓 その2

前回で「窓は 大きな窓、小さい窓 」くらいの思い(込み)でいたと おそろしくアバウトな発言をしました。

私の自宅についている窓は だいたい2つくらいで言い表わせられるので 特に意識したことがなかったのです。
松匠創美でお仕事をするようになってから たくさんの種類があることがわかり 気になっている次第です。

大きな窓・・と思っていたのが「掃きだし窓」といって 掃除の際に ほうきなどでホコリを掃き出せるところからそう呼ばれているそうです。
今ではさすがに ホコリをそのまま外に出すなんてことはないですがイメージはしやすいし「便利だなぁ」と素直に思いました。

小さい窓・・と思っていたのは「腰窓」といって だいたい腰の高さの位置にあることからそう呼ばれているそうです。
これも 人それぞれ腰の高さもあるでしょうに・・なんてちょっと意地悪くも思ってしまいますが 確かに腰の高さから上に付いています。

そして 私の頭の中にはなかった窓が「ひじ掛け窓」です。
これは和室のお部屋などで 畳に腰を下ろした際に 肘がちょうど窓枠にかかる高さにある窓の事だそうです。
横座りをして肘をかけて本を読んだり 道行く人を眺めたりと 昔の人はそのように使っていたそうです。
そう言えば 旅行で旅館に泊まった時や 毎週楽しみにしている「龍馬伝」に登場する船宿「寺田屋」の2階に そんな窓があったことを思い出しました。

久保に日本家屋に付いている窓が 主にこの3種だと言うことを教えてもらいましたが その他の物も またの機会に紹介していきたいと思っています。

〇掃きだし窓  窓の最下部が床面の位置まである窓のこと。
〇腰窓       壁面の中ほどから上、ほぼ腰の高さの位置にある窓のこと。
〇ひじ掛け窓 肘がかけられる程度の高さにある窓のこと。

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■ 第29号 ■

■□・・――――――――――――――――2010年09月01日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは、田村です。

毎年夏になると「ナツオンナになるぞっ!(泳ぐぞ!)」と張り切る私なのですが この暑さでは そんな気持ちも見事に枯れてしまっています。

それでも何か 夏の思い出作りをしたいな と思っていたところ 葉山芸術祭で初めて訪れた「ARAHABAKI」さん夏の催し物のお知らせが届きました。

津田清和さんという奈良在住のガラス作家さんによる個展と グラスに絵を描く教室があると言うことでしたので「自分の好きな絵をグラスに描けるなんて どうやるのか面白そうだな。」と思い 友達を誘って申込をしました。

ARAHABAKIさんは 海岸通りのバス停から 山へと向かう道を登った山の中腹にあります。ヒィヒィ汗をかいて歩いてきた私たちに 嬉しいサービスが待っていました。事務所近くでたこ焼き屋さんを営んでいる「charka」さんが かき氷屋さんになってやって来ていたのです。手作りのシロップが ほのかに甘くサクサクの氷とよく絡んでいて バテ気味の体に染みわたりとても美味しく頂けましたした。

体も涼んだところで 先生をしてくれる津田さんが登場・・・ぱっと 見たところ線が細くて大学の研究室にいそうなタイプだなぁ~と思い 熱い窯を前にガラスを吹いている姿を想像できませんでしたが 作品を見てみるとその容姿のとおりの繊細なガラスの器が お店に並べられていました。

お店の2階で まずは白い紙に下絵を描くことから教室がはじまりました。私と友達の他に 生徒さんは女性1人と 小さな女の子を連れたお母さんです。

私はすでに描きたいものが決まっていたので 迷うことなく描き上げてしまいましたが・・となりでは「う~っ」と友達が何を描こうかと悩んでいました。そんな彼女に津田さんが「物じゃなくてもいいんですよ。丸や点々・棒線とかの模様を描いても素敵になります。」とアドバイスをしてくれました。

それぞれ下絵が描けたら グラスの内側にその紙をテープで貼りつけて 外に出て いよいよリューターという道具を使って 下絵をなぞりながらグラスの表面を削り 溝を作って絵を描いていきます。

ARAHABAKI ガラスドローイング 010

この道具 機械の先にクルクルとまわる削り棒が付いていて グラスに当てると 回転の摩擦で手がビリビリして なかなか綺麗な線を削ることができません。グラスですのであまり力を入れたら割れてしまうかも・・と少々おっかなびっくりでしたが だんだんとコツらしきものを掴んでくると面白くなって あっという間に絵が完成してしまいました。

ARAHABAKI ガラスドローイング 011

他の生徒さんの様子をみてみると 皆さん同じように 最初は「うわっ」と難しいような声をあげていましたが 小さな女の子もすぐに慣れてきて 楽しそうに手を動かしていました。
できあがると グラスを太陽の光にかざして どんな絵になったか確認する顔は皆さん嬉しそうで 津田さんもそれをとても喜んでいました。

そんな時間を過ごした後 改めて津田さんの作品を見てみると 繊細さの中に温かみも感じることができたように思えます・・不思議ですね。

そして私の可愛いグラスですが・・母親に見せたところ「なかなか上手にできてるね」と言ってはもらえたものの 「我が家の食器棚は満タンです。」と
棚には入れてもらえることができませんでした・・。

「なにさっ」とふてくされて部屋に戻ると 携帯に「家に帰って改めて見てみたら 可愛くできてて嬉しくなったよ♪」と友達からメールが入っていまし
た。

今年も 素敵な夏の思い出がひとつできました。

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こんにちは、設計の田中です。

8月も昨日で終わり、すこし名残惜しい気分です。
今回は、今年の夏一番のイベントとなった倉敷ツアーについてご紹介したいと思います。
いつもお世話になっているコンサルタントのJOYWOWさん企画、倉敷帆布を後世にも伝えようと 精力的に活動されているバイストン社の主催による2日間のツアーでしたがとても充実した内容でした。

倉敷市は、制服やジーンズなどの繊維産業が古くから盛んで、バイストン社の織物工場見学では、機械には頼れない熟練技術の継承が難しくなっている話を聞き、その大切さを再認識しました。

また、倉敷の美観地区は印象的で、作り物ではない江戸の街並みが残されていました。
この倉敷の地で古い建物の改修、再生をしてきた建築家・楢村先生の考えと実績についても直接お話しを聞く機会があり、とても貴重な経験となりました。

現在では役所も再生に力を入れるようになり、活気を取り戻しつつある街は、若者にも見直され、故郷帰りのきっかけにもなっているそうです。

これからはもっと、松匠創美も一軒、一軒の家がもつ影響力と効果を示して、実績を多く残していこうと強く感じました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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□家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

〇窓 その①

今年の夏は「暑いアツイ」と散々書いていますが・・例年の気温の高さ程度なら 葉山は自然が多いため 日中でも涼しい風が通り抜けるので ほとんどクーラーを使うことなく過ごすことができます。

私がバテバテでも お施主さまやメーカーの営業さんなど 打ち合わせをしに事務所にいらっしゃると「ここは涼しいですね。」と言う言葉を耳にしますので 正直「暑いアツイ・・」なんて言ってはバチがあたるかもしれません・・。

涼しく過ごせる理由の一つは 事務所で使っている窓にあると思います。
窓は 夏になるとその技を発揮してくれます。(ちなみに冬は力を発揮してくれます・・私の感想です。)
“技”というのは 図解がないのでなんともわかりずらいかもしれませんが 窓の開きが 開口と同じ面積で開くのです・・・つまり窓枠と同じ大きさで全開できるよう 外側へ窓が回転し 直角になって窓の大きさの分の風を取り込めるようになっています。

「これだけ大きく窓が開くと 風通しが良くて涼しいですね。」と皆さん 気になる様子です。

初めて久保に 開け方を教えてもらった時は アクロバティックなその動きに驚かされました。それは直角90度から さらに180度まで回転するか
らなんです。
外側のガラスが 回転させることで内側になるんですよ 。

「日本製で すべり出し窓という窓があって 事務所の窓と似ているけれどこれは スウェーデン製で「横軸回転タイプ」と言うんだよ。」と 久保が
さらに教えてくれました。そして180度まで回転するのは 日本製では安全に配慮してかあまり無い動きなんだそうです。

窓は「大きな窓 小さな窓 出窓」くらいで過ごしてきた30ウン年・・・。
これは 1話だけでは終わらせられないぞ!と思って 次回につづくのです。

〇横軸回転窓=窓部分が180°回転する窓。 窓が躯体(家屋)に対して90度になり、サッシの開口面積を最大限に開放することが出来る。

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