松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています 「欧風パン ブレドール」

【2】 家づくり雑記帖 「屋根のコケ」

【3】 家づくりのいろは 「木-メイプル・バーチ・ビーチ-」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「欧風パン ブレドール」

こんにちは 野上です。

葉山には美味しいものが沢山あって 今回ご紹介するパン屋さんもそのなかの一つです。 私が結婚するまで暮らしていた実家では 夏の日の朝 開け放したままの窓から香ばしいパンの焼ける香りがただよってくる事が度々ありました。数百メートル離れた所に 美味しいと評判のパン屋さん「ブレドール」があって 職人さんが深夜2時頃から仕込みを始め朝6時には食パンが焼き上がるので ちょうど目覚めの頃にその香りが我が家にやって来るという訳です。

ブレドールは開店当初から今も人気のお店です。特にカフェスペースで朝8時から 焼き立てのパンを数種類食べられるモーニングセットが大人気で 食パン・ぶどうパン・ロールパン・カレーパンなどなど焼き上がる順にテーブルまで運んでくれるサービスをしています。週末ともなれば 朝早くからお店の前の道はパン好きな人達の車で長い列ができるほどです。セットに付いてくるスープやサラダも美味しいと評判ですので 並んでみる価値はあると思います。

そして ただ焼き立てのパンが沢山食べられると言うだけでは この人気が開店当時から続く訳はなく やはりその味が決め手なんだと思います。オーナーさんが勉強熱心な方で 年に一度はドイツを中心としたヨーロッパへ出かけ 評判のパン屋さんに足を運んでは交流を深めたり また火曜の定休日には職人さんたちと国内で人気のパン屋さんを食べ歩きしたりして 自分の味だけに満足せず新しいパン造りにもチャレンジしているようで その経験や心構えがパンに現れているのだと思います。

店頭に陳列されているパンの種類は何十種類もあり 気が付くとトレーをいっぱいにしてレジに並んでしまいます。私のお気に入りは レーズンパンの中にクリームチーズが入った「レザンベール」とメロンパンに似た「ボンヌ」というお菓子パンです。どれもボリュームはあるのですが あっという間に食べ終わってしまいます。 本当はパンよりご飯党なのですが ブレドールさんのパンには一目置いている私なのです。

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(公式サイトなし)

神奈川県三浦郡葉山町一色657-1

046-875-4548

営業時間:平日7:30~19:00 土日7:00~19:00

定休日:火曜日

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【2】 家づくり雑記帖 「屋根のコケ」

こんにちは、設計の田中です。

先日、以前にリフォームをさせて頂いたクライアントから「屋根が茶色くなっているので診て欲しい」との相談があり、先日伺って目視点検しましたところ苔が枯れて変色しているのが確認できました。このメルマガでは過去に「外壁の藻」については書かせて頂いたことがありましたので、今日は「屋根のコケ」について書いてみたいと思います。 メルマガ「外壁の藻」の記事と合わせて読んで下さい。

屋根の上は、一年を通して風雨と直射日光にさらされ、一日の気温の変化も大きく真夏の日中では70度以上にもなる厳しい環境です。そんな屋根の上で、なぜ湿気の多い場所を好むイメージのコケが生えてしまうのか。先ずはコケについて勉強してみました。

遥か太古の植物は藻類として水中に暮らしていました。藻類は水中で進化を続けますが、その中からやがて地上で暮らす種が現れ出します。およそ4億年前のこの植物がクックソニアという名前だそうです。コケはこのクックソニアから生まれた植物の一つで、シダ植物類が進化していく一方で原始的なままで現在まで生き残っているそうです。 原始的な植物のコケには、生息地に定着している為の仮根(かこん)はありますが、栄養分を吸い上げる為の根はありません。生きるのに必要なものは水と日光と空気だけです。環境適応力も高い為、砂漠以外の地表であれば何処にでも生えているそうです。また、枯れやすい種がある一方で、水分が無くなり乾いてしまった時には一時的に生命活動を休止し、水分が戻ると活動を再開する種も多いそうです。

こうしてコケについて学ぶと屋根の高さが余り高くない住宅の場合、屋根材の種類に関係なくコケが生えても不思議はない気がしてきます。しかし、コケ自体が屋根材を侵食する事はありませんが、水分を多く含んだコケが屋根に定着して長く湿った状態になることで塗膜を傷めることがあります。ただでさえ屋根全体は、熱で常に伸縮を繰り返し、風と紫外線で徐々に劣化させられていますので、弱い部分からいつの間にか傷めるのです。

メンテナンスの方法としては、コケが生えてきたら高圧洗浄機で洗い流すという方法になりますが、屋根の上の作業は危険を伴いますので、頃合いを見て塗装屋さんに洗浄を依頼したいところです。また、塗膜が傷んでいる場合は洗浄の後に再塗装し、塗膜の痛みが酷い場合は、塗膜ごと高圧洗浄機で剥がして再塗装します。

よほどの時は、屋根材その物まで傷んでいる場合があります。この場合は、屋根葺き替え工事が必要になりメンテナンス費用が高くなってしまいます。 そんな時の対処方法で、久保に教わった意外な方法が、もし雨漏れの心配までは無いのであれば、本当にダメになるギリギリまで放置しておくという方法です。 こちら側でも屋根の様子を気にして置かなければなりませんが、「なるほど」と思う対処方法です。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのいろは 「木-メイプル・バーチ・ビーチ-」

こんにちは、千葉です。

今年の風邪は長引くようで、我が家の子どもたちも、なかなかスッキリ治りませんでした。インフルエンザも流行りだしてきたようですので、皆様もお気を付け下さい。

今日の「家づくりのいろは」は、節の少ないものを取り上げてみたいと思います。これまで勉強してきた木材は、節があるものが多かったので、今回は節の少ない「メイプル」、そして木肌が似ている「バーチ」、「ビーチ」について勉強してみたいと思います。

「メイプル」は日本名で「カエデ」、「バーチ」は「カバ」、「ビーチ」は「ブナ」にあたるようです。 それぞれ、オークより柔らかくて、スギより堅く、床材として貼ると白っぽく明るい感じの仕上がりになるようです。

各々見ていきますと、「メイプル(カエデ)」の材質は、比較的堅く弾力性があり、特徴は杢(もく)という模様のようなものが出やすく、外見上の美しさから、装飾として広く使われていて、建築材、家具のほかにギターやヴァイオリンなどの楽器や、最高級車の内装などにも使用されているようです。そのほかバットにも使われるようになったそうですが、それはバリー・ボーンズというアメリカの元メジャーリーガーが使い始めたことにより、広く使われるようになったそうです。

そして、「バーチ(カバ)」は、均等で緻密な木肌を持ち、部分的にきらりと光る放射杢を持つのが特徴で、水に強く、粘りや強度もあるため、床材や家具材として使用されることが多いようです。

最後に「ビーチ(ブナ)」は、木目がきめ細かく、小さな斑(ふ)が全体に入っているのが特徴で、強度が強く、弾力性があり、曲げ木加工を施した名作家具で使用されることも多い木材だそうです。

メイプル、バーチ、ビーチは、木を使用したいけれど、節があまりお好みではない方、明るい雰囲気にされたい方にお薦めの木材のようです。

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写真はバーチの床です。

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています 「手打そば 和か菜」

【2】 家づくり雑記帖 「ヒートショック」

【3】 家づくりのいろは 「松匠創美の愛犬 空ちゃんのトイレ」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「手打そば 和か菜」

こんにちは 野上です。

お正月の賑わいもひと段落して 静かな時間が流れている葉山です。

大晦日に年越し蕎麦を食べる方も多いと思いますが 私の実家では夕飯を済ませた後 新年を迎える15分前から蕎麦を食べ始め 年明けしても食べ終わるまでは決して会話や声を発してはいけない・・・という教えがありました。ゆく年くる年を横目に黙々と食べ続け 新年を迎えた数分後にやっと「おめでとう」が言えるのは正直しんどいですが 30数年そうして過ごしてきたので よそのお宅ではどうかと久保と田中にその話しをしたところ「だまって食べるなんて聞いた事がないから きっと田村さんの家だけだよっ」と驚かれてしまいました・・・私も驚きました。即母に問いただしましたら東京育ちの頑固者で「江戸っ子はそうやって食べるんでいっ」と信じて譲りませんので この食べ方は末永く続くようです。

さて 葉山やその周辺地域には 沢山お蕎麦屋さんがあります。 今回葉山でも山の景色が美しい“木古庭(きこば)”という地区にある「手打そば 和か菜」に行ってきましたのでご紹介したいと思います。

お店の目の前には 山肌に沿った棚田と呼ばれる段々畑が広がっていて この辺りでは貴重になっている風景を眺めながら 美味しいお蕎麦が食べられる事でもとても人気があります。週末になるとちょっと混み合いますが 席が空くのを待つ間も 季節によって表情を変える棚田を見ていると とても癒されます。

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今の時期はこの辺りで沢山獲れる柚子を使った「柚子切」(10月~3月)がお勧めです。柚子が練り込まれた蕎麦は ほのかに爽やかな香りが楽しめ さっぱりと美味しく頂けます。

お腹がいっぱいになった後周辺を散歩すると 海だけじゃない自然がいっぱいの葉山の良さを感じていただける場所だと思います。年末年始でちょっとお疲れの身体と心を癒しに是非いらしてみて下さい。

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【2】 家づくり雑記帖 「 ヒートショック 」

こんにちは、設計の田中です。
昨年末に、地方独立行政法人と東京都健康長寿医療センターが「冬場の住居内の温度管理と健康について」という研究レポートを発表しました。その中には、3年前にこのメルマガでも触れた「ヒートショック」についての調査結果が書かれていましたので、今日は、その資料を元に「ヒートショック」について書いてみたいと思います。
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ヒートショックは、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動する等によって心筋梗塞、不整脈、脳梗塞、脳卒中がおきる健康被害で、朝方のトイレでも起きやすいのですが特に体全体が露出する入浴時に多く発生するそうです。

では、具体的にはどのように起きるのでしょうか。
まずは、暖かいリビングから寒いトイレや洗面脱衣室に移動し、衣服を脱ぐと急激に体の表面温度が下がります。すると体は寒冷刺激によって急激に血圧を上げるため、この時の血圧の急上昇で心筋梗塞や脳卒中等が起こりやすいと考えられます。
更に入浴をする場合には、浴槽の暖かい湯に浸かる事で今度は血管が拡張し、洗面脱衣室で一度上昇した血圧が急激に低下してしまい失神をお越し、溺れて亡くなるというケースが典型例だそうです。

ヒートショックという言葉は医療用語では無いので、死亡診断書にヒートショックという用語は出てこないそうです。ですので、ヒートショックが原因で亡くなった人の正確な統計データはありませんが、厚生労働省と東日本全消防本部の協力で入浴中の急死について調査すると2011年の一年間で約1万7千人もの人が推計されるそうです。この人数は交通事故による死亡者数の4倍以上になります。

ヒートショックは特に高齢者の方は注意が必要です。日頃元気な場合でも高齢者は血圧変化をきたしやすく体温を維持する生理機能が低下しているからだそうです。先ほどの2011年の入浴中の急死の調査では、1万4千人ぐらいの方が高齢者だったそうです。また、高齢者以外の方でも、生活習慣病、高血圧、糖尿病、脂質異常症の方は注意が必要だとのことです。

ヒートショックは暖房器具の設置や断熱改修工事で、予防する事ができますが、今日から出来る対策がいくつかあります。松匠創美の3年前のメルマガでも対策方法を書かせて頂きましたが、冒頭で触れた「冬場の住居内の温度管理と健康について」に書かれてありました、具体的な対策をいくつか紹介したいと思います。
・シャワーを活用したお湯はりで浴室全体を温める。
・生理機能の高い時間帯、夕食前や日没前に入浴をすませる。
・血圧が下がりやすい食後1時間は入浴を控える。
・1人での入浴を控える。

ヒートショックは、ある日、突然起こるものです。特に今年の冬は寒い日が続いていますので、油断などせずに注意してお過ごしください。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのいろは 「松匠創美の愛犬 空ちゃんのトイレ」

新しい年になりました。年末年始とお天気に恵まれ、大洗濯、大掃除に燃えていた千葉です。本年も気持ちを新たに頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

今年最初の「家づくりのいろは」は特別編と致しまして、事務所の愛犬である空ちゃんのトイレを紹介させて頂きたいと思います。

昨今、「愛犬家住宅」と呼ばれるものが、流行してきているようですが、久保にとっては、愛犬が快適に過ごせるように設計するのは当たり前のことのようで、あえてアピールすることではないそうなのですが、初めて空ちゃんのトイレを見たとき、私には衝撃的でしたので、是非皆様にご紹介させて頂きたいと思っておりました。

さて、この空ちゃんのトイレですが、人間のトイレと一緒の空間になっておりまして、約1坪の半分が空ちゃんのトイレです。 壁はタイル貼になっていて、床はFRP防水。FRP防水の上には、人工芝が敷かれていて、空ちゃんが用を足しても足が濡れないようになっています。なんとシャワーまで設置されていて、オシッコもすぐきれいに流せます。 さすがに並んで用を足すことはないですが、当たり前のように、トイレに入っていって、オシッコ用シートから外してしまったりして部屋を汚すこともなく用を足せる空ちゃんは、幸せだと思います。

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「愛犬家住宅」にご興味のある方のために、本日は写真も載せてみました。実際にご覧になりたい方は、是非事務所へ見学にいらして下さい。

DSC01636(写真を撮っていると「こうやって使うんだよ」と実演大サービスしてくれました。空ちゃんどうもありがとう。)

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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□ 目次

ごあいさつ

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明けましておめでとうございます 野上です。

年末年始は大寒波がやって来るとの天気予報に気構えしていましたが、昨年の様に大雪が降る事もなく、葉山は元日から良いお天気が続いています。

そんな中、お雑煮用のお餅をうっかり買い忘れてしまったので、元町商店街の力餅屋さんへ行ってみました。年明けにのし餅がまだあるかどうか・・・ある意味運試しではありましたが、「売り切れちゃったわよ~。」の軽快な店主のひと言に今年の運気を予感しました。しかし、ふとショーケースを覗き込むと、見慣れない和菓子を見つけました。「花びら餅」と書かれたそのお菓子は、ほんのりピンク色をしたお餅に、甘く煮たごぼうと白味噌餡が包まれたお正月だけに食べられるお菓子だそうです。 ごぼうの甘みが白味噌の塩けとよく合っていて、とても美味しくいただきました。 年初めに縁起の良いお菓子が買えた事で、気分一新なんだかいい年になりそうです。

さて、松匠創美のメールマガジンは今年も月2回の配信となります。 リラックスタイムにちょこっと楽しめるメルマガを心がけつつ、時には伝えたい気持ちが溢れてしまうことも多々ありますが、今年も家づくりに役立つお話や、私たちスタッフが日々を過ごしている葉山や周辺でのエピソードなどを、読んで下さっている皆さまにお話ししていきたいと思っています。

次号は1月15日(水)の配信となります。引き続きお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

森戸神社写真:森戸神社の初詣風景です。久保のブログにも書いてあるように、沢山の人で驚きました。

≪ 発行年月別 ≫