松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」
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■ 第70号 ■ 家づくり雑記帖「 家づくり・今年度の減税2 贈与税 」2012/5/16
こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています「 ご近所に 」
【2】 家づくり雑記帖「 家づくり・今年度の減税2 贈与税 」
【3】 家づくりのことば 「 ザイライとツーバイフォー 」
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【1】 こんな感じに過ごしています「 ご近所に 」
こんにちは 田村です。
ゴールデンウィークの葉山は 山の新緑を背景に赤やピンクに色づいたツツジが鮮やかで美しいコントラストを見せてくれました。昨年の台風の影響で 木々が塩枯れしてしまったので 今年はどうなるのかがとても心配でしたが 自然の回復力の強さには本当に驚くばかりです。
そして この期間は恒例の葉山芸術祭も開催され 私も友達に誘われていくつかお店を廻ってみることにしました。
その前に「腹が減ってはなんとやら~」ということで まずはご飯です。
どこに行こうか考えた時に 少し前事務所でお昼ご飯を食べている時 久保から「近所に新しくお店が出来るみたいよ。」と情報が入ったことを思い出しました。
どんなお店?かと聞いてみますと 散歩途中にポップをちらっと見ただけなので詳しくはわからないけれど・・と前置きがありましたが どうやらご飯が食べられてキッチン用品などの雑貨も並ぶお店らしいとのことです。
それを聞いて『お料理と雑貨が好きな人が開いた葉山っぽい小さなカフェ』と(勝手に)想像していました。
そして友達にその旨を伝えて「OK!」をもらいお店へ向かいました。事務所から歩いて3~5分くらいの住宅地に「COOK&DINE]と書かれた看板が見えました。そこから奥に入ってみると・・・あれれれれ?!想像とは遥かにかけ離れた 全面ガラス張りの大きくてしっかりした高級そうなお店が現れたので 友達に苦笑いされるほど私は目を丸くし おっかなびっくりな足取りで中に入りました。
そこは以前 材木資材の古い倉庫だったそうで それを 手前がダッチオーブンや南部鉄器を中心としたキッチン用品を取り扱うスペース 奥には三浦半島で採れる地元野菜や魚と甲州ワインビーフ・緑茶豚などの珍しい食材を使ったお料理が味わえるレストランに改修したそうです。
専門店にでも行かないと買えないような 鉄器類の品揃えに圧倒されながら 奥のレストランに向かうと2階まで吹き抜ける高い天井と 12人が腰をかけられる大きなダイニングテーブルが現れました。
小さなカフェを想像していた私は スケールの大きさの違いに「ここはいったいどこ?」と半ばパニックになるほど 戸惑った動きをしていたのでかなり怪しかったのではないでしょうか(笑)
それほど 葉山にはあまりないタイプのお店(あくまで個人の意見ですが。)で 暫くはグルグル きょろきょろと落ち着く事ができませんでした。
しかし 太陽の光が温かく広がる店内は ゆったりとした葉山らしい空気が流れていたので 冷静になるまでに時間はかかりませんでした。そして スタッフの方たちも 焦る私を見ても怪訝にならず 親切に対応してくださいましたので 小さな子供からお歳を召した大人まで 安心してお食事が出来るお店なのではないかなぁ と感じました。
私が伺った時のランチは パスタ・カレー・日替わりのステーキかハンバーグ・自然薯ランチの4種類でした。
私は パプリカとピーマンがたっぷり入ったカレーを頂きました。お店でも売られているLODGEのダッチオーブンで炊き上げたというお米が甘くて美味しかったです。こんどは 自然薯ランチを食べに行ってみたいと思います。
そして 葉山では新しいお店がいくつかオープンしてきているようです!
今度はイメージ先行に囚われずに探訪してみようと思います。
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【2】家づくり雑記帖 「 家づくり・今年度の減税2 贈与税 」
こんにちは設計の田中です。
前回のブログの最後に、次回は贈与税と住宅ローン減税について書こうと思います。っと書きましたが長くなってしまいましたので、今回は贈与税だけご紹介したいと思います。
誰かからお金を贈与された時に課せられる税金が贈与税になります。
贈与税の場合は二種類の課税方法を選択できる事になっています。
暦年課税と相続時精算課税です。
暦年課税は通常の贈与税と考えて良いと思います。110万円の基礎控除があり、110万までの贈与であれば誰からの贈与であっても毎年課税されません。
もう一つの相続時精算課税の場合は別名「生前贈与」とも呼ばれ、親の財産の一部を生前のうちに相続(贈与)を受けてしまうという考え方で、贈与税を一時的に支払いますが後の相続税と精算することができます。
ただし、相続時精算課税の場合はリスクが高いと言われていますので、後半で詳しく紹介したいと思います。
住宅を取得する際には、親などから金銭的な援助をしてもらう事はよくあることです。
昔の贈与税の考え方は、親から子へ財産の移転をしにくくする為の税金と言われていましたが昨今では高齢化社会や不景気によって逆に財産の子への移転が進まないと言われ、昔とは社会情勢が変わってきました。
そういう背景もあり、最近の贈与税には住宅取得資金として受けた贈与については非課税となる枠が用意されています。
今年度の場合ですと1000万円までが非課税枠が拡大されています。
この非課税枠の拡大には、暦年課税と相続時精算課税の両方で使えますが、利用できる条件が異なっていますので大きなポイントだけ書いていきたいと思います。
暦年課税で贈与税を支払う場合、住宅取得資金として親又は祖父母からの贈与を受けた場合に限り1000万円まで非課税枠の拡大が利用できす。
例えば、祖父から住宅取得資金として2000万円の贈与を受けた場合(2000万円-1000万円(拡大枠))-110万円(基礎控除)=890万円が課税対象となります。
890万円X税率40パーセント-125万円(控除額)=231万円が実際に支払う贈与税になります。
(税率と控除額は贈与の金額によって変わります)
もちろん控除額の総額1110万円までの贈与でしたら非課税になります。
また、基礎控除の110万円は、その後も毎年非課税となりますので、外構工事、デッキ工事、子供部屋に間仕切壁を付ける模様替など、分割して110万円以下の贈与を受ければ非課税が続きます。
一方、相続時精算課税の場合は条件が厳しく設定されています。
65歳以上の親から20歳以上の子への住宅資金としての贈与や、子の収入が2000万円以下であること等です。
例えば、親から住宅取得資金として4500万円の贈与を受けた場合、(4500万円-1000円(拡大枠))-2500万円(基礎控除)=1000万円が課税対象となります。
1000万円X税率20パーセント(一律)=200万円が実際に支払う贈与税になり、暦年課税の例の場合と比較すると、倍以上の贈与を受けても納税額は安くなっています。
しかし、相続時精算課税ですので、将来、親の財産を相続した場合には、先に受け取っていた贈与額4500万円は、後に受け取る財産にプラスして相続税の総額を算出されます。
先に払った贈与税の200万円も相続税と精算し、不足していれば足りない分を払いますし、多く払っていればその分が還付されます。
一読すると相続時精算課税は良い節税になりそうですが、相続時の財産と合わせて税金を精算するという考え方なので予測が難しくデメリットが多いと言われています。
近年の国会では、相続税が高くなる方向で検討されていますし、資産価値の変動も考えられます。また、家族構成の変化で親の財産が増えることもありますし、相続人の数が変わることも考えられます。
その他にも、一度、相続時精算課税を選択すると暦年課税に移行できないので、その後に親から贈与を受けたお金は少額であっても後の相続税に加算されてしまうなどの自由も利きません。
特に親の資産が大きい方などは、必ず税理士にご相談して頂きたいと思います。
今回、書かせて頂いた贈与税のポイントは、今年度であれば、住宅資金としての贈与の非課税枠が1000万円まで拡大されているというところです。
使い方によっては、1000万円以上の価値と考えることもできます。
例えば、住宅ローンの頭金に利用した場合には、金利の総額も大きく違ってきます。
非課税枠の拡大は、来年度は700万円、再来年は500万円と縮小することが決まっていますので、是非利用を検討してみては如何でしょうか。
次回は、住宅ローン減税についてにつてです。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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【3】 家づくりのことば
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉 気になるその意味について紹介していきたいと思います。
○「 ザイライとツーバイフォー 」
久保たちが打合せをしている時に「ザイライ・・」という会話を聞く事があるのですが ちょっと引っかかるけれど何の事か解る機会があるまでは保留しておこうと思い そのままで過ごしてきました。
最近のことですが 皆でお昼を外に食べに行こうと車で出かけた時 他の施工会社さんが新築工事をしている現場の前を通りかかりました。
「どんな建て方をしているのかな?」と車の窓から見てみると 1階部分に壁パネルを張る作業をしているのですが 2階まで続く柱や屋根がまだありません。松匠創美の家の建て方と違うようなので 久保にあの建て方は何かと聞いてみました。
すると「あれはツーバイフォーという工法だよ。」と教えてくれました。よく“2x4の家”と聞いたことがあったのですが 施工しているのを近くで見るのは初めてでした。「まず床と壁から先につくるのがツーバイフォーなんだ・・。じゃあ松匠創美の建て方“まず柱を建て 梁と桁を渡して屋根をかける”はなんと言うんでしたっけ??と思って 続けて久保に聞いてみると。
「在来工法でしょう ちゃんと松匠創美のウェブページ“丈夫な構造”の欄にも書いてあるよ。」と笑われちゃいました。
そして 在来工法は『在来軸組工法』 2x4工法は『枠組壁工法』が正式な名称ですが 仕事などでは「在来」と言えばわかるのだそうです。打合せ中の「ザイライ」とはこのことだったのです。
解ってよかったのですが ウェブページをしっかり読みなおさないと恥ずかしい思いをまたしそうです。すみません・・・。
○在来工法(在来軸組工法) 従来から一般に普及していた木造建築工法。
○2x4工法(枠組壁工法) 北アメリカで発展した木造建築工法。
(建築学用語辞典 岩波書店より)
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■ 第69号 ■ 家づくり雑記帖「 家づくり・今年度の減税1 」2012/4/18
こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています「 下山川さんぽ 」
【2】 家づくり雑記帖「 家づくり・今年度の減税1 」
【3】 家づくりのことば 「 ノリメン 」
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【1】 こんな感じに過ごしています「 下山川さんぽ 」
こんにちは 田村です。
前回上山口にある「いさむファーム」さんにおじゃましたことと 山の桜が綺麗に咲いているのに誘われて 山側方面を散歩してみたくなりました。
とは言え あまり遠くまで行くと疲れて家に帰れなくなる恐れあり・・・なので手始めに上山口(山側)から下山口(海側)へ向けて流れる下山川沿いの道を犬と一緒に歩いてみることにしました。
実は 子供の頃良く遊びに行っていたこの川沿いの道には 御用邸水源地や茶人畠山一清氏の別荘「茅山荘」など 観光スポットになるような建物が点在しています。大人になってからは訪れたことが無かったため うっすらとしか記憶に残っていない場所に 久しぶりに行けることが楽しみでした。
県道27号線の「水源地入り口」というバス停を目印に そこから続く坂道を下ると下山川が見えてきます。その川の流れに沿って3分ほど歩くと 左手奥のこんもりとした林の中に 古めかしいコンクリート製の貯水タンクが現れます。
大正2年に宮内省がこの土地を買い上げて 山の北側の麓にある地下鍾乳洞から湧き出した水を御用邸専用の水源として利用していましたが 残念ながら今では飲料禁止になっています。貯水タンクは金網に取り囲まれていて近づくことができないのですが 人が入れないのが功を奏してか 足元には沢山の草花が咲き誇ってとても綺麗でした。使われなくなって少し朽ちたコンクリートの様子と花のコントラストが 宮崎駿監督の映画「天空の城ラピュタ」の一場面を思い起こすような不思議な景色に包まれた場所でした。
そこからまた少し歩いた先には 稲龍神山スポーツランド(2016年に閉業)と言うアスレチッククラブがあって 子供の頃に何度か遊びに行った記憶がよみがえりました。しかし 現在はその施設はなくなっていて 星山温泉という秘湯マニアたちの間では有名な温泉になっているということでしたが 温泉に入る時間はないので 今回そこはスルーして さらに先に進むと 今度は葉山でもっとも美しいと言われている「茅山荘」の茅葺きの表門が現れました。
この別荘 普段は残念ながら入ることができませんので 中の様子はわからず 門しかみたことがないのですが クラブ・ウィルビーさん主催の座禅会と言うのがあるらしく 申込をすれば別荘を見ることができるという事です。川と木々の美しい眺めとおもむきのある民家の調和が素晴らしいということなので 是非見てみたいものですが・・座禅かぁ と思うとちょっと腰が引けてしまいます。
そんなことを思いながら ウグイスや名前も知らない鳥たちの鳴き声が山肌にこだましているのを聴いたり 山桜や菜の花が鮮やかに咲いているのに感激しつつ てくてくと歩き続けました。
家に着く頃には 私も犬もだいぶヘトヘトで 時計を見ると1時間半ほど経っていました。手始めにとほんの軽い気持ちで出かけたのですが 老犬には少しハードだったかもしれません・・その後は爆睡でした。
それでも もう少し奥も歩いてみたいと感じる素敵な散歩コースでした。
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【2】家づくり雑記帖 「 家づくり・今年度の減税1 」
こんにちは、設計の田中です。
4月になり新しい年度が始まりました。この季節、建築専門誌では減税や控除の特集がよく組まれています。
その減税や控除の中には今年度で終ってしまう予定のものもあります。今回と次回の2回にわたって、整理して紹介できればと思います。
土地や建物を取得または所有していることでかかってくる税金は4つあります。
1、不動産取得税で土地や建物を取得した時に1度だけかかる地方税です。
2、登録免許税で土地や建物を登記する時にかかってくる国税です。
3、固定資産税で毎年1月1日現在において土地と家屋等の所有者に対してかかってくる地方税です。
4、都市計画税で毎年1月1日現在において所有している土地のみにかかってくる地方税です。
今年度は上の4つの内、都市計画税を除く3つの税には減額措置がありますので、順番に概要を説明した後に計算例と差額を書いていきます。
説明だけでは解りにくいので計算例と差額まで読んでいただけるとお得分が理解しやすいと思います。
まず初めに不動産取得税です。
不動産取得税は、建物と土地の両方に課税されますが、建物の場合について説明いたします。通常、新築住宅を建てた場合、建物の評価額X4パーセントの税金がかけられますが、現在は3パーセントへ減税になっています。また、土地を取得してから3年以内に新築住宅(50m2以上240m2以下)を建てた場合の評価額は-1200万円まで軽減されています。ここで言う評価額は、実際に新築にかかった金額ではなく、原則として市町村の固定資産課税台帳に登録されている価格です。
仮に台帳に登録されている価格が1500万円だった場合は(1500万円-1200万円)X3パーセントで9万円の課税ということになります。低減がない場合は(1500万円-1200万円)X4パーセントで12万円の課税ですので、3万円の減額ということになります。不動産取得税の特例は、平成27年3月31日までになっています。
次に登録免許税です。
登録免許税で主に関係あるのが、土地を購入した時の移転登記、新築した時の保存登記、ローン借入がある場合の抵当権設定登記です。登録免許税は、今年度末の平成25年3月31まで税率の軽減があります。3種類を箇条書きで書きますと下記のようになります。
・土地のみを購入した時の移転登記では、通常は2パーセントの税率のところ、今年度であれば税率1.5パーセント。
・新築し表示登記が終わって保存登記を行う場合、通常0.4パーセントの税率のところ、今年度であれば0.15パーセント。
・抵当権設定登記の場合、通常はローン借入額の0.4パーセントの税率のところ0.1パーセント。
例えば、土地の評価額が2100万円、建物の評価額が1500万円、ローン借入額が3000万円だった場合、下記のような結果になります。
・土地の移転登記は、通常2100万円X2パーセントで42万円の課税のところ、1.5パーセントで31万5000円の課税になります。
・建物の保存登記の場合ですと通常1500万円X0.4パーセントで6万円の課税ですが、0.15パーセントの税率で2万2500円の課税になります。
・抵当権設定登記では、通常3000万円X0.4パーセントで12万円の課税ですが、0.1パーセントの税率で3万円の課税になります。
この例を合計しますと、23万2500円の減税になります。
最後に固定資産税です。
固定資産税も土地と建物とそれぞれに課税されます。土地(住宅用地)の固定資産税の場合は、課税標準額(固定資産課税台帳の金額)の1/3。土地の面積が200m2以下の場合ですと1/6まで低減できます。
これについては、期限が定められていません。
2階建の新築住宅の固定資産税の場合は、初めの3年間のみ課税標準額の1/2です。例えば、建物の課税標準額が14万円だった場合、14万円X1/2=7万円が1年の納税額でお得分も7万円です。3年間通しますと合計21万円の減額となります。この軽減措置の場合は平成26年3月31日までと定められています。
今回は、土地や建物を取得または所有していることでかかってくる税金について書きましたが、次回は贈与税と住宅ローン減税について書こうと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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【3】 家づくりのことば
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
○ノリメン
前回のことばと同様に こちらも田中から「ノリメンってわかる?」と問いかけられたことばになります。
ノリという言葉に反応して とっさに「糊を塗る面(ところ)ですか・・。」と小声で答えると「それは“のりしろ”でしょうに。」と駄目だしを受けましたので 頭は真っ白に。後は「海苔だらけのラーメンとかノリのいい男子」のことしか頭に浮かばないので 早々に降参しました。
答えは 住宅地の開発や道路整備などで平坦な地表が必要なときに行われることがある 山を切り開き 斜面を人工的に切り取った後の表面や 低い地盤面に土砂を盛り上げて高くした盛土の斜面のことを「法面」と書いて「のりめん」と言うそうなんです。
葉山は住宅街のすぐ近くに山があったりと 法面を身近に見ることができるのですが 人の手が加わっても山の“斜面”としか言わないと思っていたので どうして法面?と言うのか不思議に思いましたが 調べてみると 法(のり)とは勾配度を指す単位のことなんだとか・・・なるほどです。
散歩などで町を歩くと 新しい宅地の高い盛土や山肌の古い(法面の)工事後をみると 崩れないかなぁ?と心配になる時がありますが 法面の傾斜は崩壊しないように土質や岩質によって勾配を計算して安全を考慮しているそうです。
なんでも日本の地形は山が多く急斜面で 地質的にも複雑な上に 台風や地震などの自然災害も受けやすい環境なので 法面保護法があるそうなんです。そして「一般社団法人 全国特定法面保護」なる協会もあることを知りました。
そして ここ最近の地震の多さや ゲリラ豪雨・低気圧なる嵐のような雨が続く気候を考えると 人が作るものですから 慎重な工事をお願いしたいと特に思いました。
○法面(のりめん) = 切取り、盛土などの人工によって造られた傾斜地形の斜面部分。 (建築学用語辞典 岩波書店より)
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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
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■ 第68号 ■ 家づくり雑記帖「 住宅瑕疵担保 」2012/4/4
こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています「 葉山の春」
【2】 家づくり雑記帖「 住宅瑕疵担保 」
【3】 家づくりのことば 「 ケンドン式 」
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【1】 こんな感じに過ごしています「 葉山の春 」
こんにちは 田村です。
3月の後半辺りから ウグイスの綺麗な鳴き声が聴こえるようになりました。 気付けば足元には つくしが芽を出し菜の花が咲き 顔を上げれば山が淡い緑に輝いているが見えます。この冬の寒さはいつまで続くのだろう・・と 久保と2人で嘆いていましたがようやく暖かな春が 葉山にもやって来てくれたようです。
4月に入って最初の日曜日 その日はエイプリルフールでしたが 嘘の悪戯を仕掛ける気分にならいほどの気持ちの良いお天気で 事務所近くにあるスーパーの掲示板に「フリーマーケット」のお知らせが出ていたから犬の散歩がてら行ってみようと 相方から連絡がありました。場所を尋ねると (葉山の山側)上山口という地区にある「いさむファームの駐車場」とのこと。
この上山口一帯は カブトムシが取れる森やお米の棚田が今でも残っていて 里山と呼ばれる風景が広がる谷間の自然あふれる場所です。
そんな場所にある「いさむファーム」さんですが 実は初めて聞くお名前でした。相方が言うには源頼朝ゆかりのお寺「新善光寺」さんの近くと言う事です。どんな人達が出店しているのかもわかりませんでしたが割と家からも近いので 犬たちを連れて出かけてみました。
目的地までの谷間の道は思いのほかアップダウンが激しいく 少々お歳のいった犬とその飼い主にはハードなものでしたが 家から15分ほど登り下りしながら歩いて行くと 手造りの木の看板が目に入ってきました。
「ここだ。」と相方が言う先には ちょっとした広場(駐車場)が広がり 洋服やアクセサリーなどの小物類・食器などを おのおの広げた人達がいました。
挨拶をしながら観察してみると 30代前後の若いご夫婦や幼稚園位のお子さんを連れたお母さんなどが中心のようでした。ぽかぽか陽気の影響か お店の人もお客さんも のーんびり和やかな雰囲気で 買い物を楽しむというより おしゃべりや景色を楽しんでいるようでした。
それもそのはずでその広場の手前には梅の木が何本か生えた畑が広がり少し奥には 青々とした竹林が広がる景色を眺めることができました。
こんな気持ちのいい場所が近所にあったことにとても驚きながら やっぱり葉山はいいところだなぁ~と 改めて感じている時に ふと目線の先に小さなお爺さんが現れました。 すこし腰のまがった姿をみて この人が「いさむファーム」のいさむさんだとわかったので 近づいていくとそこには畑で採れたエシャロットの束と切干大根、だいだい(蜜柑)のジャムが並べられていました。
声をかけると「このエシャロット味見してみる?」と言って「この味噌に付けて食べてみて。」と勧めてくれました。
エシャロットが大好きな私は大喜びです。市販されている物と違い 苦味が柔らかくて本当に美味しいお味でしたので頂くことにしました。すると「畑から大根抜いてくるから持っていきな。」とすぐ脇にある畑から大根を抜くとお土産と言って手渡してくれました。
普段も野菜を買えるのか聞いてみると「畑にある野菜でいいならその場で抜いて 新鮮な状態であげるんだよ。」と いつでもおいで と加えて教えてくれました。
景色といい 人の気持ちといい 本当にポカポカの気分でその場を後に野菜を買う前に覗いたご夫婦のお店で買ったリネンのスカーフ首に巻き すこし寄り道をしながら 家を目指し帰りました。行きと同じアップダウンの道ですが 心が軽やかなので・・・少し楽に感じた気がします。
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【2】家づくり雑記帖「 住宅瑕疵担保 」
こんにちは、設計の田中です。
前回、前々回と確認申請から中間検査、完了検査のことについて書かせていただきました。
実は役所や検査機関が行う検査とは別に、最近ではもう一つ住宅瑕疵担保保険の検査というのがあります。
今回は、その住宅瑕疵担保保険について書いて行きたいと思います。
住宅瑕疵担保保険は、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)によって定められた、住宅の瑕疵についての担保責任義務の実効性を強化するための保険です。元々、品確法により工事の請負業者や売主などの住宅事業者は、新築住宅の「構造耐力上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」の暇疵について最低10年間、無償補修や賠償責任を負わなくてはなりませんでした。
しかし、2006年の構造計算書偽装事件で、新築マンションの構造耐力上主要な部分に瑕疵があることが発覚した後、賠償責任を負わなければならない住宅事業者が、早々に倒産してしまい、保証がきないうという事態に陥ってしまい、問題となりました。この様な問題を改善する為に、2008年から住宅瑕疵担保履行法が施行され、万が一、賠償責任を負わなければならない住宅事業者が倒産した場合であっても、瑕疵が発覚した場合は保険金で修繕できるようにと保険制度ができました。
全ての工事請負業者や売主などの住宅事業者は、瑕疵担保責任履行のための資力確保が義務化されました。
そして、資力確保の方法については次の二つのどちらかを選択することになっています。
1 新築物件ごとに国に指定された住宅瑕疵担保責任保険法人の保険に加入する。
2 過去の供給戸数に応じて算定された保証金を法務局などの供託所にまとめて預けておく。
1の保険の場合は保険料は掛け捨てとなっていますが、2の供託金の場合は補償期間が過ぎれば預けたお金は戻って来ます。通常、供託金で納めなければならない金額は数千万円と額が大きい為、年間棟数が少ない会社は保険に加入しています。一方、ハウスメーカー等の年間棟数が多い会社は掛け捨て保険ですと費用負担が大きい為、供託金を選択しています。
因みに松匠創美の場合ですと、物件ごとに保険に加入しています。
繰り返しになりますが、保険の場合は掛け捨てで供託金の場合は一時金です。数千万円にもなる供託金を払えない事業者は、掛け捨て保険への加入が事実上義務付けされた訳ですから実質的に負担は大きくなりました。しかし、保険を利用している新築物件の場合には利点が2つありますので紹介したいと思います。
一つ目の利点は、冒頭に触れました検査です。
保険法人では、「構造耐力上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」について設計施工基準を定めていて、その通り施工されているかどうかを確認するチェックシートを用意しています。現場担当者はチェックシートに従って自主検査を行い、別に第三者機関によって現場立ち入り検査が2回実施されます。検査が実施されるタイミングは基礎の配筋工事が完了した時点と、上棟し防水工事が完了した時点です。第三者機関の検査員は、細かくチェックし色々と質問もしていきます。ですので立会者は質疑に答えられるような人にして下さいとの注意書きがあったりします。
2つ目の利点は斡旋です。
例えば雨漏れが発覚した場合、先ずは工事請負業者や売主などの住宅事業者に連絡を取り、住宅事業者が調査をし瑕疵による雨漏れであれば無償補修をします。しかし、何らかの理由で話がまとまらない場合は、無料で住宅紛争支援処理センターによる電話相談と弁護士相談が可能です。また1万円程度で住宅紛争審査会に調停を申し込む事もできます。供託金の物件の場合は話がまとまらなかった場合、泣き寝入りするか裁判になるかしか無く、裁判になった場合は瑕疵であることを自費で証明しなければなりません。
因みに、台風などの災害時に発生した雨漏れは瑕疵にはならないそうです。
保険利用の新築物件の場合は、役所や指定検査機関が行う中間検査と完了検査に加えて、住宅瑕疵担保保険による第三者機関が行う基礎と防水の検査が行われる事になりました。これで住宅の特に大事な部分は検査を受ける事なったように感じています。
松匠創美では自主検査に力を入れてきましたので、検査を受けることは僕にとって堅苦しい事ではなくて楽しい仕事になっています。検査ですので指摘事項を上げられない事が当たり前ではあるのですが、色々な会社の施工方法を見ている検査員に「よく出来ていると思います」と言ってもらえるのは嬉しいものです。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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【3】 家づくりのことば
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
○ケンドン式
前々回から続いています 昔ながらの家づくりに関係するお話を書いている最中に 田中から「ケンドンシキ」っていうことばを知っている?と聞かれました。聞かれた時は何語かもわからないし 家づくりの事ではなく 世間の流行りのことを唐突に聞かれたのかとも迷いました。
答えに困った顔をしている私を見て「日本の家に住んでいる人ならよくやる動作を表すことばなんだけど。」と ヒントらしき事を教えてくれたので ちょっと考えました。雨戸をレール移動し戸袋の中へしまう時の動きで 指を戸袋に挟まないように!とか 畳の縁を踏んで歩いてはいけない!ことなどを思い浮かべましたが それは注意点や作法だしなぁ と悶々としていると 襖や障子のような敷居や鴨居などがある建具を 取外しするときの動作のことを「検飩」と言うんだよ と教えてくれました。
襖や障子などの引戸がない家に住んでいる人でも アルミサッシの網戸を張り替えたり掃除をする場合に枠から取外すと思うのですが その際 網戸を上に持ち上げ下のレールの溝から外して 斜めにして取り外しますが その動作のことを言うようなんです。辞書などには「上溝にはめ込み、下溝に落としこんで戸を立て込むようにした物。」(はめ込む時の動き)とあります。
見よう見まねで覚えた動作でしたから その時まではことばがあるなんて深く考えていませんでした。しかし 枠の中に建具をピタリとはめ込む作りはとても手軽で簡単であたりまえのようですが 思いつくまでには色々と試行錯誤があったのだろうと「検飩」という難しい漢字を見て知って 改めて思い感心しました。
「検飩」学校の校長室に飾ってありそうなことばに見えませんか それくらいことばに重みを感じずにはいられません。
○検飩式(けんどんしき)
上を鴨居にはめ込み、下を敷居の溝にはめ落して建具などを建て込む 方法。 (建築学用語辞典 岩波書店より)
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