松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「一時保管箱」

【2】   家づくり雑記帖 「レッチワース 2回」

【3】   家づくりのいろは「造作家具―キッチン―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「一時保管箱」

こんにちは、片付け好きの久保です。今年は4月に入ってからの関東地方太平洋側では、日照時間が平年の2~3割減で、降水量が2~5割増という、ちょっと残念な春になっています。
そんな天候続きで、片付け意欲がわかない方も居られるかと思いますが、今日は、一時保管箱についてです。

程度の差はあれ、ある程度片付いた状態を維持しておきたいと思っている場合には、一時保管箱の設置をお勧めいたします。私の家ではロフトの梯子を上ってすぐのところを一時保管場所と決めています。

まごうことなき不用品は、処分をするか、いろいろな手段で必要とする方に使っていただくかの判断をしてこの一時保管箱へ。ごみの収集日や譲るタイミングまで仮に保管します。また、これはもう使わないかもしれないけれど、手放すのはちょっと心残りと言ったモノや住所が定まらない状態で彷徨っているモノも一時保管箱へ。生活の中で必要になれば復活できますし、忘れる位、放置されたならば、それは手放しましょう。

頭の片隅で考えてはいても、いつもの場所にあると、中々気持ちの整理もつき にくく、ズルズルとしてしまいがちですので、一時保管箱に入れることで、気持ちが片づけやすくなるのではないかと思います。

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【2】       家づくり雑記帖 「レッチワース 2回」

こんにちは設計の田中です。
前回は、100年以上前につくられたニュータウン、イギリスのレッチワースについて書かせて頂きました。今日は、そのレッチワースの続きで、「暮らす理由」について書いていこうと思います。

レッチワースの都市計画では、元の地形や緑地を活かし、住宅は地域の伝統を無視せず、新しい時代へのデザインを折り込むというものがコンセプトに含まれていたそうです。
当時の住宅の中には現在でも使われているものも少なくなく、新しい住宅もルールに沿って建設されます。相続されるよりも色々な家族が住み継いでいっている住宅が多く、空き家率が低いのもレッチワースの特徴だそうです。

住人に、レッチワースで暮らす理由についてのアンケート調査した結果を見ましたら、住宅の間取り、庭が気に入ったという項目や、街の公園や緑道が気に入ったという項目に票が多かったようです。

実は、この街で暮らす理由の裏には、前回も触れた街を管理運営しているマネジメント財団の存在があります。レッチワースを開発した会社の考えを継承している現在のヘリテージ財団が、レッチワースの価値を守っているのです。
財団は、管理費を取るのでは無く、地域内の事務所、商業、工業の賃貸で収入を得て、コミュニティのサポート、娯楽施設の運営、農場の貸出等を行い、高齢者用ミニバス、車いすの貸出、デイホスピタルも行っています。しかし、第一に考えているのは建物と環境の保全だそうです。
住宅の保全は住人の実費で行いますが補助金が用意されていて、環境保全は常に実施され住民の満足度につながっているそうです。

また、長くなってしまったので、次回は、レッチワースの「町並み」について詳しく書いてみたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは「造作家具―キッチン―」

こんにちは、千葉です。
先日、5番目の次男がおたふくにかかり、両頬が腫れ、食べ物を噛む時に痛くて泣いていました。長男と三女がこれから発症する可能性があるので、毎日ひやひやしています。

今日の「家づくりのいろは」は、何回かに渡り、造作家具について勉強していきたいと思います。

造作家具とはどんなものでしょうか?造作家具は、造り付け家具、オリジナル家具と呼ばれることもあり、完全にフルオーダーで家具工場に制作を依頼するものから、現場で大工さんが造作するもの、セミオーダーで部材を組み合わせるシステム式のものなどがあるようです。

いろいろ自由にできる造作家具ですが、今回は、キッチンを造った場合について勉強していこうと思います。

ちばメルマガ2015-4-15西御門キッチン写真
システムキッチンとの大きな違いは、自分の持ち物に合わせて収納方法を考えられるという点、素材が木材で造りつけられるという点があると思います。

ですから造作キッチンの場合、お打ち合わせの段階から何をどこに収納するか考えることが可能ですが、システムキッチンの場合、その形に合わせて持ち物を収納していかなくてはならないという違いがあるようです。
造作ですと、木の手触りも優しく、経年変化も楽しめるという利点があります。そして、故障したときに造作キッチンは、その部分だけ修理が出来ますが、システムキッチンは一部だけの修理は難しいそうです。
ただ、木材は季節により暴れや収縮をすることがあるので、扉の建て付けが悪くなる時もありますが、大工さんに調整してもらうことができます。

松匠創美では、お客様のご要望により、オリジナルの造作キッチンを施工させて頂いております。写真を見て頂ける方は是非ご覧になってください。

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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「ストック」

【2】   家づくり雑記帖 「レッチワース 1回」

【3】   家づくりのいろは「外壁仕上げ材―ガルバリウム鋼板の外壁―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「ストック」

こんにちは、片付け好きの久保です。葉山のソメイヨシノ、今年は少しゆっくりと咲き始め、ただいま5分咲きくらいです。里山の山桜は満開で山が煙るように華やいでいます。

今日は、ストックについて思うことです。現代は大変に便利な世の中になりましたので、ストックは不要との考え方もあります。無くなってから買っても何ら問題がないと。確かに24時間コンビニエンスストアは営業していますし、スーパーマーケットも夜の9時、10時まで営業しています。それでも、葉山辺りの田舎町では、まだまだ欲しいものがいつも近くで手に入れられるかと言いますと、そうはいきません。切らしてしまうと取り敢えずのモノで間に合わせることになってしまうのは本意ではないので、ある程度のストックが必要なモノもあります。

そこで、ストックをする場合、ストックは一箇所にまとめて置くことがお勧めです。例えば石鹸、うちではキッチン、洗面所、浴室で使用しますが、それぞれにストックを置いておくとストックの量を把握することが難しくなります。そこでしか使用しないというモノは問題ないと思うのですが、何箇所かで使用するモノは注意が必要です。食品のストックもキッチンキャビネット、吊戸棚、食器棚などに点在していると、ないと思って買ったら、別のところから出てきたということになりかねません。

ストックはできるだけ一箇所にまとめ、何が補充の必要があるのかを容易に確認できるようにすると、無駄に数を増やすことがありません。また、ストックは手に入り易さからどのくらい持つといいかを吟味して、多くを持ちすぎないようにすることも大切だと思います。

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【2】       家づくり雑記帖 「レッチワース 1回」

こんにちは設計の田中です。
前回まで理想を追い求めた街「Fujisawa SST」について書かせて頂きました。その中でキーワードの一つとなっていたのが100年以上前につくられたニュータウン、イギリスのレッチワースです。今日は、そのレッチワースについて書きたいと思います。

レッチワースは、19世紀の終わりにイギリスの社会学者エベネザー・ハワードが提唱した田園都市思想の最初の実例として開発され街です。ここで言う田園都市思想というのは、日本によく見る緑地帯や広場公園に恵まれたベットタウンの事ではなく、都市部の持った雇用機会や利便性等の長所と、農村地域の豊かな自然環境といった長所を合わせ持った人口3.5万人程度の都市で、雇用力があり農産物の地産地消も可能な自足的な都市思想の事です。

レッチワースの計画では緑地、道路、公園、鉄道施設の他に、集会所、博物館、郵便局、市役所、学校などの公共施設や宗教施設、宿泊施設や企業も計画立地されました。住宅の計画では地域の伝統を受け継ぐようなデザインで建てられました。通常のニュータウンと全く違うのは、基本的に住宅は賃貸住宅でスタートした点で開発会社が運営もしていました。

当初の運営会社では、レッチワースの住民ではない有識者やハワードの思想支持者が経営していたようです。しかし、激変する20世紀の間では、国営化や運営会社が乗っ取られる危機などもあったそうです。結局、住民達の強い反対意見もあり、新たな運営財団を設立するなどして現在に至っています。
この100年の間に起きた運営に関わる事柄は、結果的にレッチワースの住民が自らの住みやすさを考える切掛けとなり、運営財団の職員も住人から選ばれると言うハワードの理想に近いものとなったそうです。

次回は、3世代にも渡って住み続けるレッチワースの「暮らす理由」をキーワードに運営管理の部分について書いてみたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは「外壁仕上げ材―ガルバリウム鋼板の外壁―」

こんにちは、千葉です。
桜の花が咲き始めると、気分が晴れやかになり、何かウキウキするのは何故でしょうか。
日本人に生まれて良かったなあと感じる季節です。

今日の「家づくりのいろは」は、外壁仕上げ材のガルバリウム鋼板について勉強していこうと思います。以前、屋根材を勉強したときにも出てきましたが、ガルバリウム鋼板は、基材の鋼板をアルミニウムと亜鉛で合金めっきし皮膜処理したものを言います。

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外壁材としての断面形状は様々で、平板以外にも角波、丸波、リブ波などがあり、貼り方向も縦貼りも横貼りも可能で、平板を加工した平葺きやハゼ葺き等もあります。そのため、貼り方によって外観の雰囲気がだいぶ変わるようです。

ガルバリウム鋼板は、板金屋さんが窓廻りの納まりから外壁までを全て施工する事で雨仕舞いが良いということが利点としてあげられます。ただし基材が金属のため、熱により伸縮することで被膜がだんだんと浮いてきます。そのため15~20年くらいに一度、塗り替えが必要のようです。
ただいま建築中の『三世代バリア”アリー”の家』のお宅の外壁はガルバリウム鋼板で施工されます。竣工致しましたら、久保のブログで是非ご覧になって下さい。

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「適材適所」

【2】   家づくり雑記帖 「Fujisawa SST 2回」

【3】   家づくりのいろは「外壁仕上げ材―左官壁―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「適材適所」

こんにちは、片付け好きの久保です。春めいてきました。日本には四季があり、毎年、春が巡ってくるごとにすべての命が芽吹き、再生されます。春は再生の時、片づけるにはいい季節です。

さて、今日は昨今人気の断捨離について思うことです。天然の片付け好きとしましては、モノがあまりに少なくなってしまいますと、片づける楽しみが失われますので、多少のモノが必要です。とは言いましても、モノがあふれていて目が行き届いていないのは、それはそれでストレスになりますので、頃合いが大切です。

巷で耳にするのは、断捨離を進めていきますと「家にはまだハサミが3本もある。なんとか1本にできないか・・・」という気持ちになるとのことですが、定期的にハサミを使用する場所が数カ所ある場合には、その場所ごとにハサミを置いておく方が、億劫な気持にならずに作業に取り掛かれるので、ハサミが3本あっても、5本あっても問題ないのではないかと思います。

この時 「有るといいなは、無くてもいいね」だったりするので、これは本当に必要か、実際には不要なモノではないか、冷静に判断することが大切です。これを怠ると、モノはどんどん増え続けます。適材適所、少ないもので暮らすには、一家に一つではなく、必要なところに一つと考えてみてはいかがでしょう。

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【2】       家づくり雑記帖 「Fujisawa SST 2回」
こんにちは設計の田中です。
前回、神奈川県藤沢市にできた究極の理想を追い求めた街「Fujisawa SST」の概要ついて書かせて頂きました。今日は、前回の続きでこの街を持続させる為のタウンマネジメントについて書いてみたいと思います。

FujisawaSSTは、環境目標を定め、街と個人でのエネルギー自産自消、設備機器のエネルギー性能、災害時対策、防犯、IT技術の導入など、多面的に未来の快適な暮らしを提案、設計し、構築、そして持続可能となるように管理されたスマートシティです。
(久保のブログにて写真付でご案内しています。
FujisawaSST‐1‐2‐3‐4‐5‐6
この「持続可能なように管理」というところが、日本でも最近始められている新しい取り組みの一つになっています。かつて日本各地で開発されたニュータウンは、住戸の老朽化、人口減少、空き家率の上昇などによって街としての機能不全が起きていると指摘されてきましたが、今回のFujisawaSSTでは、100年以上昔にニュータウンとして誕生し、今でも機能し続けているイギリスのレッチワースのタウンマネジメントの思想と、エネルギーを融通し合うという新しい課題との両立に取り組んだニュータウンとなっています。

長く機能し続ける為に、この街での生活では管理費を敷地内に設置されたタウンマネジメント会社に支払う事になります。タウンマネジメント会社は、セカンドカーの代わりに住人の誰もが使用できる電気自動車の貸し出し、防犯カメラの監視、非常時の対応を行い、その他にも大工道具やキッチンスタジオ、裁縫ミシン、3Dプリンターの貸し出しができる工房で、住民による習い事や趣味を楽しむ場と情報を提供しコミュニティやイベントが活発化するように住民を表(おもて)から支えて行きます。
一方、生活を影から支えるエネルギーは、敷地内や市道沿いに設置された太陽光発電システムから得られますが、得られた電力は使用されるものと売電されるもの、売電もされずそのまま東電のものとなるものなどエネルギーの公と私の区分の曖昧さが将来どうなって行くかが課題にもなっています。

イギリスのレッチワースでは、土地や家を相続して住んでいる住人は少なく、居住者が何回も入れ替わっているそうです。そこに人口減少を避け、長く健全な街になる為のキーがあるように思いました。
次回は、そのレッチワースについて書きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは「外壁仕上げ材―左官壁―」

こんにちは、千葉です。
いよいよ我が家の長男の卒業式の日が近づいてきました。入場してくるだけで涙が出てしまう私ですが、小学校6年間で成長した息子をしっかり見てこようと思います。

今日の「家づくりのいろは」は、外壁仕上げ材料の左官材について勉強していこうと思います。
左官は、「さかん」または「しゃかん」とも読むそうです。建物の壁や床などコテを使って塗り上げることを言うそうです。

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左官の特徴としては、防水性、調湿性等の性能、機能があり、様々な表現が可能で、塗装と違い塗り替えの必要がないという利点があるようですが、工期がかかり、職人によって出来映えが異なり、施工管理が難しいという点もあるようです。

また、左官材の種類として、セメント系、土系、石灰系、せっこう系などがあるそうです。近年では自然素材が見直され、「珪藻土」や「漆喰」という言葉を身近で聞くことが増えたように思います。
松匠創美でお薦めしているのは、南九州でとれるシラスという左官材です。これは、マグマが岩石となる前に粉末となった物質で、養分を持たない原始的な土だそうです。養分を持たないということは、無機質であるため、カビなどがつきにくいようです。
前述したように、塗り替えは必要ないのですが、水洗いなどのメンテナンスをきちんと
していくことがきれいに保っていく秘訣のようです。
色も豊富で、仕上げのパターンによって、イメージもだいぶ変わるシラスの左官で仕上げた壁は味があると思います。施工例を見て頂ける方は、是非ご覧になって下さい。

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