松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」

木の家を建てるときに役立つ知識やメリット・デメリット、暮らしてからのメンテナンス。気になる社会情勢の影響や、助かる補助金の情報など。
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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   ごあいさつ「段蔓」

【2】   家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅の長所」

【3】   家づくりのいろは「階段―寸法―」

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【1】 ごあいさつ「段蔓」

こんにちは、松匠創美で設計を担当している久保です。東京では既に桜の開花も宣言され、いよいよ本格的な春に突入ということで、春分の日に、久しぶりに母の入所している介護施設へと衣替えに行って来たのですが、連休最終日の遅い午後にも拘らず、車が多く道路は渋滞をしていました。これからしばらくは、渋滞を頭に入れて行動する必要がありそうです。

鎌倉でも鶴岡八幡宮の参道「段蔓(だんかずら)」が、整備工事のため長い間、通行できなくなっていたのですが、いよいよ工事が終了し、来週の3月30日(水)13時30分から竣工式が執り行われ、式典後から通行が可能になるそうです。混雑しそうですが、新しく植林された桜は、どんな様子になるのか楽しみです。

さて、先月より月刊化することになりました松匠創美のメールマガジン。当初、冒頭のこのコーナーは、ご挨拶をするために設けたコーナーでしたので、この機会にごあいさつや葉山近郊の話題をお届けするコーナーにできればと思っています。今後もお付き合いいただけますと嬉しいです。

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【2】       家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅の長所」

こんにちは設計の田中です。
ショールームを見学に来て頂いた方のお話を伺うと、住宅内部の夏の暑さや冬の寒さについて興味がある方が多くなったと感じます。夏の暑さや冬の寒さを凌ぐのには省エネルギー性能は大切です。今日は、「省エネルギー住宅の長所」について書いて行きたいと思います。

前回のメルマガで省エネルギー基準とは、建物としての外皮の断熱性能(室温調整が少ないエネルギーでできる)と住宅設備の一次消費エネルギーの性能(少ないエネルギーで稼働できる)で評価すると書かせてもらいました。しかし、住宅の省エネルギー性能の最も大切な部分は、断熱性を高める事に変わりありません。

断熱性能を高めると、床や壁、窓や屋根と言われる住宅の外皮部分が熱を伝えにくくします。熱を伝えにくくすると言う事は、真夏の日差しや西日の熱を室内に伝えにくくしますし、冬の冷気や底冷えの影響も受けにくくなります。もちろん、外気の影響を室内側に伝えにくくするだけでなく、室内側の熱も逃げにくくなるので、冷房機器や暖房機器の効率も高くなり、小さい能力のもので十分になります。更に、外気との温度差が少ない事は窓回りの結露も起こりにくくしますので、住宅の維持管理にも良い効果をもたらします。

住宅の外皮部分で熱を伝えにくくすると、住宅内部各所での温度差は基本的に少なくなります。その結果、部屋と廊下、トイレなどの温度差が少なくなり、ヒートショックと呼ばれる家庭内事故も起こりにくくなる効果があります。また、室内での活動も盛んになる傾向にありますので、高齢者にはメリットが多いと言われています。
室内の温度差が少ない事は上下方向にも言える事で、天井の高い部屋、吹抜などでも、冷暖房機器の温度ムラが出来にくくなる効果があります。

かつては、断熱性能に加えて気密性も重要な事から省エネルギー住宅は「魔法瓶のような家」などと表現される事もあり、自然に寄り添うよりエネルギーに頼った住宅と思われる事もありましたが、実のところ、窓を開ければ十分に夏の暑さを凌げる日が多くなり、冬には、朝一番で部屋の空気を入れ替えたとしても暖房の効きが良いので直ぐ暖まります。冬でも新鮮な空気で気持ちいい朝を迎える事が出来ます。

省エネルギー住宅は、自然と寄り添いやすい性能を有していますので、暮らしながら、工夫しながら、生活を楽しめるのではないかと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのいろは「階段―寸法―」

こんにちは、千葉です。
我が家では、この3月に短大、高校卒業、保育園卒園と三人の子どもたちが、それぞれの場所を巣立ちます。4月からの新しい生活に向けて不安もたくさんあるようですが、それぞれ頑張って欲しいと思っています。

今日の「家づくりのいろは」は、階段の寸法について勉強していきたいと思います。

階段には、一段ずつ高さと奥行きがあります。少し専門用語になりますが、この階段一段分の高さのことを、蹴上(けあげ)と呼び、足を乗せる踏み板の部分を踏面(ふみづら)と言います。
この蹴上と踏面は安全面から建築基準法で、一般の住宅の場合、蹴上は23cm以下、踏面は15cm以上と決まっています。
蹴上が低く、緩やかな階段は昇降も楽になるようですが、段数も多く、長い階段になってしまいます。そして、蹴上が低くても、踏面が小さいと昇降しにくいそうで、蹴上と踏面のバランスが大切のようです。
松匠創美の事務所の階段の寸法を測ってみたところ、蹴上が20.5cm、踏面が22cmで、とても昇降し易いです。
ご自宅に階段がある方は、蹴上、踏面がどのくらいなのか調べてみるのも面白いと思います。
この階段の寸法は、住宅以外でも建築基準法で決まっていて、学校、劇場、映画館、公会堂、集会場等の客用、物販店舗等々、それぞれ定められた数値があるそうです。

今日は先日お引き渡しさせて頂いたお客様の、階段を写真にてご紹介したいと思います。私も初めて目にした珍しい、「箱階段」です。
とってもきれいな階段ですので、写真をご覧になれる方は、是非見て下さい。

16_03_23

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中「人はそれぞれ」

【2】   家づくり雑記帖 「 住宅の省エネルギー性能 」

【3】   家づくりのいろは「階段―種類―」

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【1】 片付け好きの頭の中「人はそれぞれ」

こんにちは、片付け好きの久保です。まさにひと雨ごとに春の足音が近づいてくる今日この頃ですが、ひと足早く部屋の中だけでも春らしくしようとミモザを生けて楽しんでいます。

さて、昔から片付け好きの私は、友人の家に遊びに行くといろいろなモノがあって、とても楽しく心から寛げるその雰囲気を心地よく感じているのですが、泊めて頂いたりしますと、ついつい気付けば、片づけを始めてしまうのです。

自分でもその空間が気に入っているにもかかわらず、止められず、片づけてしまう、これは、もう病ではないかと思うくらいです。
日々の暮らしている空間は徐々に整って行ってしまうため、実は少し物足りなく感じているせいかもしれません。

『過ぎたるは猶及ばざるがごとし』ということわざがありますが、正に、何ごとも中庸が大切、現在は、散らかしてくれる人と共に暮らすことでバランスを取っているのかもしれません。ホテルのように何もない部屋での暮らしは、こんな自分にとっては、とてもつまらない暮らしと言えるのかもしれません。人はぞれぞれです。

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【2】       家づくり雑記帖 「 住宅の省エネルギー性能 」
こんにちは設計の田中です。
前回、2020年に義務化する予定の「省エネルギー基準」について書きましたが、これからの住宅には、省エネルギー性能が要求される事になります。今日は、住宅建築における省エネルギー性能について説明したいと思います。

前回のメルマガ「義務化する省エネルギー基準」を読み返しておりましたら、そもそも住宅についての省エネルギー基準とは何なのかについて書き洩らしている事に気が付きました。1980年に省エネルギー基準が設けられ、段階的に改正されてきた中で、平成24年まで運用されていた基準は、屋根、壁、床、玄関や窓等の住宅の外皮と呼ばれる部分の断熱性能についてが主でした。しかし、平成25年基準と呼ばれる新しい省エネルギー基準では、それまでの外皮の断熱性能は継続したまま、住宅の設備(冷暖房、換気、照明、給湯器、エレベーター、太陽光発電)の一次消費エネルギーの性能も加わることとなりました。

つまり、現在の省エネルギー基準は、建物としての外皮の断熱性能(室温調整が少ないエネルギーでできる)の基準にプラスして住宅設備の一次消費エネルギーの性能(少ないエネルギーで稼働できる)という、住宅建築全体の省エネルギー性能を評価する方法に変わったのです。

そして、これまでは努力義務として運用されてきた省エネルギー基準ですが、2020年には、全ての住宅に適合義務化する予定で進んでいます。

住宅設備の一次消費エネルギーの性能が加わった新しい省エネルギー基準では、それまでの外皮の断熱性能の計算方法や評価する単位なども複雑な計算に変更になっているため、その努力義務の期間に建築業界では周知と講習が盛んに行われています。

松匠創美では、予てから住宅の省エネルギー性能について積極的に取り組んで家づくりしてきましたので、基準改正で、設計や工事における影響は大きくありませんが、住宅業界全体で考えると、コストアップや、省エネルギー性能以外の性能への影響、品質維持など、しばらくは対応に追われる部分だと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのいろは「階段―種類―」

こんにちは、千葉です。
インフルエンザの大流行で、娘のクラスでは学級閉鎖に2度続けてなり、授業のほうが追い付かず、先生も大変のようです。
我が家の子どもたちは、まだかかっていないので、なんとかこのまま乗り切りたいところです。

今日の「家づくりのいろは」は、前回に引き続き階段についてで、今日はその種類を勉強していきたいと思います。
木造階段の種類は、特殊な場合を除けば、箱階段、側げた階段、ささらげた階段、力げた階段に分けることができるそうです。

箱階段とは、箱状の階段で、下部を側面から物入れなどに使用できる階段で、近世の町屋などで多く使われていたそうです。最近では、階段状に箱を造ることがなかなか難しくなり少なくなったようです。
次に側げた階段で、まず「側げた」とは階段の段板(踏み板)を横から挟むようにして支える部材のことを指し、斜めに掛け渡した二本の側げたによって踏み板の両端を支えた階段となるそうです。
次のささらげた階段は、階段の段板(踏み板)を下方から支える階段のことで、側げたを段形に切り込み、その上に段板をのせる形で、段板が側げたの外まではみ出して木口(板の側面)を化粧に見せる形を言うそうです。けこみ板と言って、つま先が当たる部分の板は付かないのが一般的だそうです。(上りながら段板の隙間から向こうが見える階段)
そして最後の力げた階段は、段板(踏み板)の真ん中1本だけで下から支える階段のことを言うそうです。ささらげた階段よりさらに階下が見渡せる感じの階段のようです。
様々な種類の階段がありますが、次に階段を見るときに、ちょっと立ち止まって、この階段はどの種類だろう?と考えるのも楽しいかもしれません。

階段写真

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   お知らせ

【2】   家づくり雑記帖 「義務化する省エネルギー基準」

【3】   家づくりのいろは「階段―形―」

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【1】 お知らせ

こんにちは、片付け好きの久保です。今年最初の『木の家を知る・建てる・暮らす』メルマガを開いていただきまして、ありがとうございます。

発刊から160号、隔週で発行をしてきた『木の家を知る・建てる・暮らす』メルマガですが、今年からしばらくの間、月に一度、月刊での発行とさせていただくことといたしました。

昨年の新築住宅着工戸数は91万戸と平成26年の89.2戸から僅かながら増加へと転じ、消費税率8%への引き上げ後の減少から回復したと言われています。しかし、来年には再引き上げが予定されていることからも、これを先行きの明るさと受け止めることは難しいのが実情です。

そんな中で人材の確保も難しい小さな会社故、現在は家づくりをご依頼下さるクライアントにお応えすることを優先すべく、月刊化する決断を致しました。メルマガの記事を書くことは、各人の勉強になっている側面もございますので、これからも暮らしに役に立つ話題を継続配信できればと思っております。これまで同様、ご購読を継続いただけますと嬉しいです。

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【2】       家づくり雑記帖 「 義務化する省エネルギー基準 」
こんにちは設計の田中です。
2012年に、このメルマガで「省エネルギー住宅」について書いた事がありました。当時は、まだ決定していませんでしたが、2020年の東京オリンピックが開催される年に、全ての新築住宅に対して新しい省エネルギー基準が義務化される予定となっています。今日から数回、高まりつつある「省エネルギー住宅」について、書いてみたいと思います。

遡る事、1979年に決定した「省エネ法」により、翌年の1980年から日本で初めて住宅における省エネ基準が設けられました。1992年の法改正で内容が強化され、続く1999年の全面的な改正によって「次世代省エネルギー基準(平成11年基準)」が定められる事となりました。しかし、日本の「次世代省エネルギー基準(平成11年基準)」は、まだまだ先進諸国と比較すると、とても低い基準である上に、新築住宅における達成率は、改正から10年以上経った2010年になっても30パーセント前後と言われていました。日本は、急激な高度経済成長を支えてくれたエネルギーに対して「生活を支える必要なもの」という意識が抜けず、他の先進諸国より比較的温暖な気候という条件もあってか、省エネルギーに対して、どこか真剣に向き合って来なかったのかも知れません。
そんな、背景もあり、2015年4月から完全施行された新たな省エネルギー基準を2020年には全ての新築住宅に義務化するという動きになっています。

そもそも、費用を掛けてまで高い断熱性能が日本の住宅に必要なのでしょうか?
リフォームのご相談でクライアントの家に伺うと、これまでの家の冬の寒さや夏の暑さについて話す方が多く、反対に、松匠創美で次世代省エネルギー基準の家を建てたクライアントからは、冬の温かさや、夏にエアコンを点けなかった等の話を伺います。“高い“断熱性能と言う表現が錯覚を起こさせますが、暮らしやすい住環境を考えた時には、決して“高い“ものではないという事をクライアントとの会話でいつも実感します。

次回から数回に渡って、快適な住環境を造る観点で、断熱性能や省エネルギーについて、身近な事から、省エネルギー先進国の情報も交えて書いてみたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのいろは「階段―形―」

こんにちは、千葉です。
新しい年を迎え、また気持ちを新たに、この「家づくりのいろは」で、皆様に自分たちで造り上げていく家づくりの良さを、一緒に勉強しながら、お伝えできればと思います。今年も宜しくお願い致します。

今回の「家づくりのいろは」からは、階段について勉強していきたいと思います。今日はまず階段の「形」について書いていきたいと思います。
階段と聞いて、どのような形を思い浮かべられるでしょうか?学校の階段、駅の階段、公園の階段、住宅の階段、大小様々ですが、形の種類としては、大きく5つあるようです。

まず、直(直線、鉄砲)階段と言って、まっすぐに上り下りするもので、最も一般的な形です。次に、折り返し(行って来い)階段と言って、中段に踊り場が設けられ、180度方向を転換する(折り返す)もので、廊下が短くコンパクトに納まるのが特徴です。次に折れ(矩折れ、折れ曲がり)階段は、途中の踊り場で直角に曲がるタイプで、デザイン的な階段が多いようです。らせん階段はらせん状に回りながら登る階段で、大きな物の上げ下ろしなどはやや難しいようです。最後の回り(カーブ)階段は踊り場がなく、曲線を描く階段で、かなり面積が必要なようです。

メルマガ
このように様々な形がありますが、木造住宅では、直線階段、折り返し階段が多いようです。土地や建物の形状で、適した階段も違ってくるようですが、上下の空間をつなぐ階段は家づくりの中でも、重要な部分だと思います。

松匠創美で一番多く造っている階段は折り返し階段で、事務所兼モデルルームの階段もこの階段です。是非見学にいらして下さい。

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