松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」
木の家を建てるときに役立つ知識やメリット・デメリット、暮らしてからのメンテナンス。気になる社会情勢の影響や、助かる補助金の情報など。
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神奈川県三浦郡葉山町
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■ 第177号 ■ 家づくり雑記帖 「 木造住宅の維持管理-1 」2017/6/28
こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 葉山の魅力散策 「 海開き・花火・祭り 」
【2】 家づくり雑記帖 「 木造住宅の維持管理-1 」
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【1】 葉山の魅力散策 「海開き・花火・祭り」
こんにちは、千葉です。
どんよりとしたお天気の多い葉山ですが、そんなことはお構いなしに、子どもたちは夏休みまでのカウントダウンをもう始めました。
さて、今日は夏の葉山のお知らせです。
まだ梅雨は開けませんが、海岸では海の家が立ち並び始め、海開きと同時にオープンされます。
森戸海岸・一色海岸・大浜海岸・長者ケ崎は7月7日(金)が海開きで、
海水浴期間は8月31日(木)までとなっています。
松匠創美では毎年、森戸海岸の海の家LAHさんの設営をお手伝いさせて頂いております。森戸海岸にお越しの際は、お立ち寄り下さい。
そして、第52回目となる葉山の花火大会は、7月26日(水)19:30~20:15に森戸海岸沖、及び一色海岸防波堤(花火の一部が上がります)より、1200発打ち上げられる予定です。荒天時の場合は、翌日27日(木)に順延されます。
最後に葉山の二大神社と言われている、森戸大明神例大祭は、9月7日(木)宵宮祭、8日(金)例大祭が行われ、森山神社例大祭は8月26日(土)宵宮祭、27日(日)本祭りになります。
どちらも、余興は賑やかで盛り上がり、御神輿も迫力があり盛大です。
海あり、山ありの葉山で、楽しい夏を過ごしにいらして下さい。
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【2】 家づくり雑記帖 「 木造住宅の維持管理-1 」
こんにちは、設計を担当している田中です。
最近は、新築住宅と平行して、リフォームや修繕、設備の更新などの相談が多くなっていると感じています。そこで、今日は「木造住宅の維持管理」について書いてみたいと思います。
「日本の木造住宅の寿命は30年」と言われる事が良くあります。正確には寿命が30年なのではありませんが、現実には平均30年で木造住宅が取り壊されてしまう為、こう言われてしまうようになりました。
この背景には、災害が多い事もあるのですが、昔からある「一国一城の主」の価値観や、高度経済成長期の「夢のマイホーム」の価値観によって、新築住宅を建てる事が人生設計で大きな意味を持っていたからと考えられています。また、日本の市場では原価法が中心として用いられていて、法人税法上の木造住宅耐用年数が22年として扱われている為、建物価値を適切に反映した土地建物の評価がされて来なかった事も、30年前後で取り壊されてしまう原因になっています。
では、市場の原理を除いた場合の木造住宅の寿命はと言いますと、良心的で一般的とも言える工法で建てた木造住宅ですと50年から60年以上と国土交通省は想定しています。具体的には、床下換気、防湿、外壁の通気と屋根の換気、防腐防蟻対策を施した住宅で、住宅性能表示でいうところの「劣化対策等級2」に該当する工法です。更に少しグレードUPして「劣化対策等級3」にすると、寿命は75年から90年以上にもなります。
近年の日本では、住宅の数が世帯数を上回っている現状や、少子高齢化、森林破壊や地球温暖化などの対策もあって、取り壊して建てる(スクラップアンドビルド)は見直されるようなり、良質な住宅を増やしていく事が重要と考えられています。そこで、重要になってくるのが、住まい手による木造住宅の維持管理です。
適切に維持管理をして行きますと、木造住宅の寿命は少なくとも100年以上とされていて、国土交通省としましては、維持管理の為の「住まい手による点検の時期」「建築士による診断」や「修繕やリフォームの履歴情報の推進」をしています。
少し長くなってしまったので、次回、木造住宅の維持管理について具体的に書きたいと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美
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■ 第176号 ■ 家づくり雑記帖 「 BELS(ベルス) 」2017/5/31
こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 葉山の魅力散策 「神奈川県立近代美術館」
【2】 家づくり雑記帖 「BELS(ベルス)」
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【1】 葉山の魅力散策 「神奈川県立近代美術館」
こんにちは、千葉です。
一年間、カナダへ留学していた長女が先日帰国し、また家族7人の賑やかな生活が戻ってきました。食事を作る量がやっと6人分で慣れてきたところですが、また勘を取り戻さなくてはならない今日この頃です。
さて、今日はそんな我が家から歩いてすぐの、「神奈川県立近代美術館・葉山館」についてご紹介致します。
「葉山館」は、既に惜しまれつつ閉館した、日本で最初の公立近代美術館である「鎌倉近代美術館」の分館として2003年に竣工しました。
逗子駅3番のりばからバスに乗り、海岸線を揺られること20分程で到着します。目の前の一色海岸と背後の三ケ岡山と、自然豊かな立地に開放的な建物の美術館は、緑被地率が45%も確保されており、庭園を自由に散策できるようになっています。海の見える場所にレストランもあり、鑑賞したあと余韻にひたれるような素敵な場所もあります。
また、「葉山館」より、歩いて2分程のところには、日本画家の山口蓬春が、77歳で生涯を閉じるまでを過ごした画室を「山口蓬春記念館」として公開しています。この画室は、建築家吉田五十八設計によるものです。
さらに、美術館から御用邸に向かって少し歩きますと「葉山しおさい公園」もあります。入園料が300円かかりますが、「葉山館」「山口蓬春記念館」とで連携館割引もございます。気持ちの良いこの季節、散策にいらしてみてはいかがでしょうか。
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【2】 家づくり雑記帖 「BELS(ベルス)」
こんにちは、設計を担当している田中です。
今、設計している建物では「BELS」の表示を取得しようと思っています。
このBELS。これからのマイホーム計画では耳にする事も増えて来ると思うので、今日は「BELS」について書いてみたいと思います。
昨年の4月から、建物の省エネ性能表示という制度が始まりました。
通称、BELS(ベルス)と呼ばれるものです。BELSは、「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称です。
住宅に限らず、新築、既存建物も問わず、建物の省エネ性能を1から5までの星の数で表し、基準一次消費エネルギーから何パーセント削減しているかを表示したラべルによって、誰にでも省エネルギー性能が分かるように見える化しましょうという制度です。
この省エネ性能を見える化する為には、第三者の登録住宅性能評価機関に建物の省エネ性能を評価、承認してもらわないとなりません。
では、どの様な建物が、どの様な星の数で表示されるのでしょうか。
現在の住宅の省エネ基準は努力義務となっています。これまでは、省エネルギー対策等級の1から4までで性能を区分してきましたが、BELSでは、最高等級の4の性能で、ラベルの星の数が2になります。
これは、これまで努力義務だった断熱性能が2020年からは等級4以上が義務化する事に先立っているからです。
その上の性能、BELSの星3つは誘導的基準になっている認定低炭素住宅。更に星が4つ、5つとあります。
星1つは、既存住宅で基準を満たしている場合に付けられますが、この場合、一次エネルギーの削減率は「~パーセント増加」と表示されます。省エネルギー対策等級4を達成していない一般的な住宅は、星が付きません。
BELSのラベル表示するメリットは、客観性のある省エネ性能評価されていることで、建設会社の社会貢献や住宅性能のアピールができる事や、購入を検討中の人には判断基準の一つになる点です。
松匠創美で建てた家も、将来、中古物件となって販売される事があるかも知れません。そんな時でも、取り壊されずに住み継がれていってくれるよう、BELSで性能の見える化も取り入れて行きたいと思っています。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美
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■ 第175号 ■ 家づくり雑記帖 「 木造住宅の直下率 」2017/4/26
こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 葉山の魅力散策 「葉山芸術祭」
【2】 家づくり雑記帖 「木造住宅の直下率」
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【1】 葉山の魅力散策 「葉山芸術祭」
こんにちは、千葉です。
新学期が始まり、我が家の子どもたちは、新しいクラス、新しい先生に少しずつ慣れてきたと同時に、緊張が緩み疲れも出てきたようです。ゴールデンウィークまでもうひと頑張りです。
今日は今回で25回目の開催となる、「葉山芸術祭」をご紹介させて頂きます。今年は4月22日(土)~5月14日(日)の期間で行われますが、このイベントは開催される場所が、鎌倉、逗子、葉山、横須賀の店舗や会館、あるいは個人宅であったりと様々で、主に展示販売やワークショップなどですが、中には有形文化財となっている古い別荘のガイドツアーの企画などもあり、盛り沢山なところが魅力的です。
そんな中で最も人気があるのは葉山一色にあります森山神社境内で行われる「青空アート市」で、こちらは4月30日(日)、5月13(土)、14(日)の3日間開催されます。
そんなに広くはない境内に沢山のお店が並び、全部見て回るのが大変なほど賑やかです。
また、「屋台フードコーナー」もあり、普通のお祭りの屋台とは一味違った食事を楽しめます。「マイ箸、マイ皿、マイコップ持参」とガイドブックに書かれてある上、「ゴミ袋も持参」となっていました。環境に優しいイベントです。
公式ガイドブックが葉山近隣の数店舗に、1冊100円で置かれていますが、ホームページからPDFでダウンロードすることもできるそうです。
子どもから大人まで楽しめる「葉山芸術祭」、ガイドブックで出展される場所や日程をチェックして是非、葉山近郊でゴールデンウィークをお楽しみ下さい。
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【2】 家づくり雑記帖 「木造住宅の直下率」
こんにちは、設計を担当している田中です。
今、発売されています日経ホームビルダーに、「直下率が構造計画の新指標に]という特集記事があります。この直下率の普及には、松匠創美でもお手伝いをさせて頂いていた事もありましたので、今日は、「木造住宅の直下率」について書いてみたいと思います。
先日の4月14日で、熊本地震から1年が経ちました。熊本地震では、震度7以上の揺れが2度起きるという、想定外な事が起きてしまいました。建築業界では、震度7クラスの地震は、極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震と想定されています。その地震が立て続けに2度発生してしまったのですから、これからの家づくりについて考え直さない訳にはいきません。
実は建物の構造設計では、地震に対して倒壊しない事が目標になっていまして、損傷は仕方ないという考え方になっています。ところが、熊本地震では、1回目の地震で、損傷は受けたものの倒壊は免れた建物に再び震度7クラスの地震が襲ったのです。結果、耐震等級2(建築基準法の1.25倍の強度)の住宅ですら1階部分が倒壊してしまう例が起きてしまいました。
そこで、想定外な事も起こりうる中で、家を造る場合に考えたいのが、プラスアルファとして行う構造計画です。その一つに「直下率」という考え方があるのです。
直下率とは、上階の柱や壁が、下階の柱や壁の上に何パーセント重なっているかを計算して建物の安全性を確かめていきます。
これまで建築基準法では、阪神淡路大震災の経験から、地震時に建物の揺れを抑える耐力壁のバランスをチェックする事を義務付けてきましたが、これは各階毎に行う平面的なチェックで、上下階のバランスは考えられていませんでした。直下率は、ちょうど、この上下階のバランスを確認するチェック方法に当たる計算方法になるのです。
通常、住宅の設計やクライアントとの打合、又は、建売や中古物件の購入時の資料として、間取りを現した平面図がメインに使われます。平面図だけでは見落としがちになる上下階のバランスをチェックする事で被害を少なくする事が出来るのです。
熊本地震での調査では、柱、壁の直下率が60パーセントを超える建物の被害は比較的軽微なもので済んだようで、直下率の低い建物は、たとえ耐震等級2の建物であっても倒壊してしまったようでした。
直下率の考え方は、決して安全を保障するものではありませんが、建物の弱点を減らすのには、とても優れたチェック方法だと思うのでお勧めしたいと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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