松匠創美のメールマガジン「木の家を知る・建てる・暮らす」

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】  こんな感じに過ごしています  「 秋の海辺の過ごしかた 」

【2】  家づくり雑記帖  「 地鎮祭  」

【3】 家づくりのことば  「 クダバシラ 」

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【1】  こんな感じに過ごしています  「 秋の海辺の過ごしかた 」

こんにちは 野上です。

前回結婚の報告をしましたが 新しい住まいは実家から歩いて10分程度の場所です。そんなことからちょこちょこ実家に帰っては「夕飯はどうしたらいいかなぁ。」など相談を持ちかけるふりをして 母のおかずをちゃっかり分けてもらったりしているのですが 実家に足が向いてしまうのにはそれだけが理由ではありません。

実家には 可愛がっている犬3匹がいるからなのです。私は可愛がっている・・だけなので どれも母が世話をしているため 新居に連れて行くこともできませんし もともとペット不可の賃貸ですから新しい家族を迎い入れる事も出来ないのです。 出勤すれば松匠創美の看板犬 ゴールデンレトリバーの空ちゃんが「おはよう」とお尻をフリフリしながら笑顔で迎えてくれるので寂しくなんかないのですが それでもご主人さまの久保が「空ちゃん ラブラブしようか~」と仕事の合間の休憩に 空ちゃんを抱きかかえて楽しそうにしている姿をみると「あぁ あの子たちに会いたいなぁ。」となるのです。

そんな訳で実家に帰っては 彼らに「家を出たものは よそ者だよ。」と思われない為にも散歩のサービスをしてご機嫌をとっています。 先日 とても清々しい秋晴れにお休みをいただいたので 久々に一色の砂浜まで行ってみることにしました。結婚のことであれやこれや忙しく 夏が終わってからまだ一度も海まで散歩をしていなかったので 海の家が建ち並んでいた賑やかさが過ぎ去った今 どうなっているのか楽しみでした。

清々しい・・と書きましたが思いのほか日射しが強かった為 少しおひさまが傾きかけてから出かけ 御用邸の脇に続く小道を海に向かって歩いていると 何人かのグループや大人のカップルとすれ違いました。思ったよりも人出があるなぁ と感じながら先に進むと ビーチパラソルが数本 間隔をあけて砂浜に立っていて その下でBBQを楽しんだりイスに腰掛けて遠く江の島や水平線をただただ静かに眺めている人達が見えました。 この時期から冬の間 海はにごりがなく透き通った綺麗な黄緑色になり 空も澄み渡って本当に綺麗です。それを知っている人達は夏の喧騒を避けこの時期に じっくりと海を楽しみに来ているようでした。

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賑やかな海も楽しくて好きですが 海水浴客がいなくなったこの時期は 他の人との距離を気にする事もなく 波が寄せては返すのを見つめたり 富士山をぼーっと眺めたり ゆったりと過ごす事が出来るのでなんとも贅沢だなぁと思っています。 犬達もそんな私につきあって 海から吹く風を感じながらしばらくじっと遠くを眺めていました。 さあ そろそろ帰ろうか・・と思った時に見かけたビーチパラソルの下では ワイングラスを片手に 楽しそうに語り合う猟師さん?と思われるほど日焼けしたおじいさんが2人いました。海の近くで暮らしている事を あんな風に歳をとっても楽しめたら素敵だろうなぁと 思わず仲間に入りたくなるくらいの楽しそうなオーラが出ていましたが 2人の間に割り込む隙もなさそうなので おとなしく脇を通り過ぎました。

いつもより長い時間の散歩で犬達も満足したご様子。家に着いてからすぐ寝床に入りぐっすりと眠りに付いてくれました。お散歩のサービスは大成功のはず これでまだまだ「よそ者」扱いされずにすみそうです。

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【2】家づくり雑記帖 「 地鎮祭 」

こんにちは設計の田中です。

今週は、新築工事の着工に向け地鎮祭を行いました。地鎮祭は、工事の着工前に工事の安全と家の繁栄を祈願として行うものですが、最近では行われることが少なくなって来たと聞いています。一生に一度の家づくりなので一通り習わしを経験するのも良い事のように思います。今日は地鎮祭についてご紹介したいと思います。

先ず地鎮祭を行うことにしましたら、日程と依頼する神社を決めます。参列する人は、施主家族と設計者と施工者になります。お願いする神社は、地の神様へのご挨拶という事があるので、建築地近くの神社にお願いするのが良いと思います。地鎮祭を行う日は六曜の大安、友引の他に、地鎮祭吉日の日があります。開催するのに適した時間につきましては、一般に、11時頃とか午前中などと言いますが、これも神主様によって午後でも大丈夫と言う方も居られたりしますので、依頼をされる際に確認されるのが良いと思います。

次に、神事に使うお供え物や道具につきましては、お供え物には、「酒」、「米」、「塩」、「水」、「海の幸」その代表は尾頭付きの鯛、そして海産物の昆布など、「山の幸」はくだもの、「野の幸」としては野菜等が一般的です。                              道具類は、祭壇、鋤、鍬、鎌、砂、青竹、しめ縄などです。このうち、祭壇は神主様がご用意くださることが多いのですが、それ以外につきましてはこちら側での用意をお願いされることも多くあります。そんな時、松匠創美では、お供え物は施主が、道具類の準備と、祭壇を準備下さる神主様の送迎は松匠創美で行っています。

地鎮祭の進行についても神社によって少しずつ違っています。一般的には、神主様により開式の挨拶があり、祭壇や土地、参列者を浄め、神様をお迎します。神様にお供え物と祈りを捧げ、切麻散米して土地を清め、次に設計者、施工者、施主が刈初、穿初、土均しを先ほどの砂と鋤、鍬、鎌を使って順番に行い土地を鎮めます。やり方については式の際に神主様が説明して下さると思います。続いて玉串奉奠(たまぐしほうてん)です。こちらも参列者一人一人が玉串と呼ばれる榊の枝を祭壇にお供えして二礼二拍手一礼を行います。最後にお供え物を下げ、神様にお帰り頂きお神酒を頂きます。

これまで、お供え物の由来について詳しく説明してくれる神主様や、祈りを捧げる時に笛を奏でる神主様と色々と経験させて頂きましたが、不思議と良く起きる神様をお迎えした時にフワーっと吹く風や、先日の様に一時的に雨が止んだりするのを経験しますと、土地の神様にご挨拶をするというのも良い事だなと思ってしまうものです。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(野上)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ クダバシラ

前回、2階建以上の建物の出隅には通し柱を建てることが、建築基準法で決められているということを教えてもらった私は、出隅の柱以外も全て1本の通し柱だと思っていたので、その他に柱があることを知り驚きました。それを知った久保が通し柱以外の柱を「管柱」と言うのだと教えてくれました。

管柱というのは、1階部分や2階部分の各階だけに入っている柱のことです。桁などの横架材で中断されているので、通し柱よりも長さが1階部分だけになりますので、大体半分ほどになります。2階まで伸びる通し柱ばかりが柱だと、間取りも限られるようですし、搬入する際もとても大変な話もききました。確かに通し柱が何十本もトラックに乗っていたら・・・と考えると、葉山などの狭い道が多い地域は、電信柱や塀を避けて運ぶのも冷や汗ものですね。

実は「管柱」という建築用語は見積書を入力する際に見ていたのですが・・管(カン)と読むのだと思っていたり、柱が筒のようになっていて、そこに配線などを通すのかも?など夢見ていました。 通し柱は文字その通りでしたが、建築用語には文字だけではその意味がわからないことばがありますので、これからも紹介していきたいと思います。

○ 管柱

2階建以上の木造建物において、各階ごとに区切られている柱のこと。

(「建築学用語辞典」岩波書店より)

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています 「 私事ですが・・ 」

【2】   家づくり雑記帖 「 木造耐力壁ジャパンカップ2012  」

【3】 家づくりのことば  「 トオシバシラ  」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「私事ですが・・ 」

こんにちは 野上です。

実は私 田村は先月結婚いたしまして・・野上になりました。 どうぞよろしくお願いいたします。

産まれてから40年・・一度も家を出た事のない私がよく結婚できたと 皆さまに大変喜んで頂きました。 年齢も年齢なので あまり派手な事はしないでおこうと 挙式は行わないことにして とりあえず足を運んでもらえそうな距離に住む親戚に声をかけ 簡単な顔合わせを兼ねた食事会を開くことにしたのですが・・歳も歳だからこそ?おめでたいと 九州の大分県や遠くブラジルに住む伯父夫婦までもが駆けつけてくれたり 主人になります野上の今年100歳を迎える祖母や 私の96歳になる祖母も元気にお祝いしてくれ 大変賑やかな食事会をすることができました。

会の場所は以前紹介した事のある 一色の蕎麦処「」さん。お蕎麦はもちろん美味しいお鮨も頂けるお店です。そちらでお願いした訳は 普段から利用させて頂いていることもあるのですが こちらにもとても元気な80代の女将さんがいらっしゃって いつも素敵なお着物でシャキシャキとお店を切り盛りされる姿を見ていると こちらも元気になるお店だからでした。そんな女将さんが 食事会の途中で突然「結婚のお祝いに 結婚の唄を吟じます。」と 詩吟を披露して下さいました。 何も知らなかったことなので驚きましたが お歳を感じさせないそのよく通った声に感激したと同時に 親戚一同感動していた様子で 当人だけでなく周りの人達も幸せになる結婚とはいいものだなぁと実感することができました。

と言うのも 世間的な結婚適齢期をとっくに通り越したからなのか 結婚に対して現実味をなかなか感じることができなくて いざ「結婚します」と決めてからも ただ入籍予定日がやってくるのを緊張感もなく普段通りに・・という感じで過ごしていたのです。 そんなわけで 婚姻届をもらってくるのも入籍予定日の数日前でした。記入をすればOKなのでは とお気楽に考えていた私たちは必要書類を揃えられず 決めていた日に入籍することができませんでした・・その事を 久保に告げると「えぇ~!」と驚きながらも「田村さんらしいわね~」と笑ってくれました。 その2日後にようやく入籍でき 事務所の皆にも報告させてもらうと お祝いにと私が好きなチョコレートのロールケーキをご馳走してくれてとても嬉しくなりました。

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身近な方たちからもお祝いの言葉を沢山頂いて さらに結婚したことを現実として受け取れるようになりました。 本当にありがとうございます。そして これからもどうぞよろしくお願いします。

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【2】  家づくり雑記帖  「 木造耐力壁ジャパンカップ2012  」

こんにちは設計の田中です。 今日は、久保のブログで紹介している木造耐力壁ジャパンカップについてです。その面白さにすっかり嵌ってしまい毎年見に行っているのですが、今年もルールと見どころ?読みどころ?について、簡単に紹介したいと思います。

久保のブログへ

木造耐力壁ジャパンカップは、2体の実物大木造耐力壁のどちらか一方が破壊すまで互いに引き合わせて勝敗を決する大会です。 16チームよるトーナメント戦を行い、最後まで勝ち進んだ耐力壁のチームには、トーナメント優勝杯が贈られます。 ただでさえ実物大の実験と聞くだけで興奮するものがありますが、それが破壊実験となると一段と興奮してしまいます。しかし、そのダイナミックな印象とは違って複雑で緻密な内容の大会なのです。 大会は3日間で行われます。1日目と2日目に8チームずつが登場し、3日目に勝ち残った8チームにより決勝トーナメントを行い優勝が決まりますが、トーナメント優勝とは別に総合優勝という賞が存在します。 総合優勝のトロフィーは、トーナメント優勝トロフィーの2倍、賞金は気持ち程度とは言え3倍以上です。

この総合優勝を決めるのがコストパフォーマンス性です。 簡単に言うと、手に入り易い材料で、簡単に組み立てられて、輸送費も製造費も少な目で、解体もしやすく、なるべくゴミが出ずに分別もしやすくリサイクル可能な木造耐力壁ほどコストパフォーマンスが高くなり評点が伸びるルールになっているのです。強さを求める程この評点が下がってしまう為、各チームの耐力壁に対する考え方が特色として現れてきて大会の見どころの一つになっています。

もう一つの見どころが、強さについての考え方です。 強さには2つの強さがあり、一つは「靱性」。もう一つは「剛性」です。 靱性は竹のように折れにくい強さで、剛性は鉄パイプのような変形しない強さです。 靱性を得るには貫材と言われる材を利用するなど、昔ながらの日本建築の技術が必要になり、職人技術の伝搬とも深い関係があります。また、壊れない強さの為、建築に置き換えると地震時に生命の危機に至る恐れのある全倒壊の可能性が下がります。 一方の剛性は、筋交いや非木造と言われる金物を使用すると得やすい強さです。 数値的な強度も高いのでトーナメントで勝ち上がりやすくなります。しかも現代的な考え方な為、高い技術を必要とせず、安定した強度が得られやすいのです。 建物に置き換えると、とても壊れにくく安全な一方で想定以上の地震が起きた時に全倒壊の可能性が高くなります。

昨年までは、貫の靱性派か、非木造金物使用の剛性派かと言った二つの考え方に分かれていましたが、今年は後者の考え方のチームが減りました。 何やら木造耐力壁ジャパンカップは、新たな展開へと進んでいるようで、来年の大会が今から楽しみです。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の 「 家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(野上)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ トオシバシラ

仕事を通して沢山の建築用語を目にしていますが、どうしても文字の響きや面白さに目がいってしまい、さらっと読めてしまうようなことばになかなか興味がいくことがありませんでした。しかし、さらっと読めてもことばを理解している訳ではないと、気づいた時に目にしたのが「通し柱」でした。

柱(はしら)と言えば天に向かってスッと建っているモノくらいとして、○○柱など頭に○○と付いていてもさほど気になる事はなかったのですが、最近はあまり聞く事も少なくなりましたが、日本の家には「大黒柱」という特徴的な柱もあるように、○○柱をただ単に「柱」だとひとくくりにしていいのか?と思い始めたのです。

そこで、久保に話をして教えてもらうと、通し柱は木造の2階建て以上の建物において、土台から軒まで通った継ぎ目のない柱のことだそうです。通し柱という名称の通りなので、覚えやすいですね。 そして、建物の出隅にはこの柱を建てることが、建築基準法で決められているということを教えてくれたのですが、私の中では隅の柱以外も全て通し柱だと思っていたので、驚きました。それを聞いた久保も逆に驚いて、通し柱以外の柱を「管柱」と言うのだと教えてくれました。 次回はその「管柱」について紹介したいと思います。

○ 通し柱

2階建以上の木造建物で2階分にまたがって(2階建ての場合は土台から軒桁までを)一本の材で通した柱。

(「建築学用語辞典」岩波書店より)

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出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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Copyright (C) 2012 松匠創美 All rights reserved.

こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています 「 Tanto tenpoさん 」

【2】   家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅 その2 」

【3】 家づくりのことば   「 プレカット 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 Tanto tenpoさん 」

こんにちは 田村です。

松匠創美のウェブページに「スタッフ紹介」というコーナーがあります。 見て下さった方から時々「田村さんはイギリスが好きなんですね?」と尋ねられます。 何故かというと“イギリスが好き”と紹介文に書いていますので 間違いはないのですが実はイギリスに興味をもつ前に好きになった国がありました。

それはイタリアで 全てに関して憧れの国NO.1でした。 20歳になった時 お祝いにとその憧れの国へ人生初めての旅行に行きました。石造りで歴史を感じる町並みや お洒落でカッコのいい人達を見るたび 思い描いていたとおり!と大興奮していました。 しかし本場でのイタリアンをいただいた時のこと まだまだ経験が少なかった私は ケチャップがトマトソースだと信じていたので トマトだけしか入っていない単調なパスタや苦味のあるサラダ(たぶんルッコラやオリーブ) 味気のない白いチーズ(モッツアレラチーズ)・・の良さがわからずに やっぱりご飯は日本食にかぎるなぁ と思いながら帰国したことを覚えています。

それから12年後のこと。葉山に本場イタリアの食材を扱うお店が出来ました。それが「tanto tenpo」さんです。 お店が出来るまでの12年の間に 私もイタリアンレストランなどに行く機会が増え 舌にも磨きがかかってすっかりルッコラやモッツアレラ トマト本来のソースのうま味もわかるようになりましたから お店がオープンしたことはとても嬉しい出来事でした。

場所は 以前紹介しましたボンジュール(パン屋)さんの目の前にありますので 職場からもとても近く 帰りに小腹が空くと 前でバゲットを買い持ち込み 生ハムとパルミジャーノチーズとルッコラでサンドウィッチを作ってもらったり お菓子を買ったりしています。基本は持ち帰りのお店になりますが カプチーノやワインなどのドリンクもあって お店の中で一緒に頂く事もできます。

イタリアから直輸入の商品は今ではそれほど珍しい事ではありませんが オーナーさんは もともと代官山や鎌倉などの大きな食材店舗で店長などを務めてきた経歴や凝り性な性格もあってか かなり知識がある人で イタリア本場のお店にも負けないと思うほど品揃が豊富なお店になっています。

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とは言ってもオーナーさんを見ているとオールシーズン 短パンとアロハシャツというスタイルでお店に立っているので 一瞬何屋さんかしら?と考えてしまう時があります。そんなゆるさがなんとも葉山らしいというか 気負いしないでお買い物ができる楽しいお店です。

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【2】   家づくり雑記帖 「 省エネルギー住宅 その2  」

こんにちは設計の田中です。

前回、省エネ法を機に、建物の屋根、壁、天井に断熱材を施し、家全体が暖められるようになったと言う話しをさせて頂きました。家全体を暖房や冷房をするとランニングコストの増加や、冷暖房の為に締め切った家になってしまいそうですが、意外にもそうではありません。今日はその事について書いていきたいと思います。

エネルギーの使用実態については様々な調査方法や結果報告がありますが、単純なところで、夏季の一日のエアコン利用時間で一番多いのは4~8時間で40パーセントくらいだそうです。 この調査結果は、なんとなく頷ける感じがしています。

昔に比べ段階を経て断熱材を施すようになったとは言え、まだまだ充分な断熱性能が満たされていないというのが現状で、冬季や夏季のエアコンやストーブで得た室内空気は、窓を閉め切っていても、知らないうちに屋根、壁、床、窓を通して逃げて行ってしまっていました。 この様に、逃げた熱を補う為にエアコンやストーブを長時間稼働させていたのが実際の使用方法だったのです。

対して、現在計画されている省エネルギー住宅では、屋根、壁、床や窓の断熱性能を上げて外気温が室内に伝わりにくくしています。また、建築計画の段階で窓の外に夏季の直射日光や熱線を防ぐ庇などを設け、風抜けの事も考慮しながら窓を配置計画します。それに加え、暮らしの中で季節ごとに最も効果的な窓の開け方を工夫してもらうと、実はエアコンの利用時間がどんどん減るのです。 例えば夏場、朝からお昼過ぎまでは庇が日差しを遮り、窓を開け放ち風を取込みます。風が止まる午後3時の真夏日には、さすがにエアコンを稼働させて涼しくし、夕方になればエアコンを止め扇風機ですごし、外気温が下がってきたら窓を開けます。 もし直接西日が当たる環境の家でも断熱材が暑さを防いでくれています。 夜は西日の熱を家が溜め込んでいないので、通風だけで涼しくすごせます。 (冬場は、この逆で冷えにくいので暖房機器の稼働時間が減ります)

また、建物配置計画や窓計画、日射対策などの建築計画と、断熱材や窓の材料などの性能、窓の開け方等の暮らしてからの工夫以外にも、最近はエアコン性能もアップしていますので、設備の買い替えもまた省エネルギーに繋がります。 この様に、建築計画、材料、設備、暮らし方の四身一体で考えられた省エネルギー住宅は、建物性能を上げて冷暖房を効きやすくした自然と関わりの少ない住宅では無く、エネルギーを最小限に抑え、自然を多く取り込んだ住宅なのだと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の 「 家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ プレカット

プレカットと聞いて個人的にまず思い浮かんだ事は、お店が新しくオープンする前に、関係者さんやご近所の方などを限定して招待するプレオープンと言うことばです。「プレオープンにご招待」とかなんとか言われるとなんだか“特別”な人になった気がして、喜んでしまうのですが、「プレ」とは“特別な”なんて意味では全くなくて“前もって”というのが正しそうなので・・前もってお知らせしておきます。

ですからプレカットとは「前もって切る」ということでいいのだと思います・・では何を前もって切っておくのでしょうか。

このことばを見つけたのは構造材など木の材料の見積書でした。 見積から自分なりに考えたことは、柱や梁は120X240X3000等々、寸法が書いてあるのでそれを業者さんが工場でそのサイズに製材する、そのことをプレカットと言うのだと思っていました。しかし、わざわざカタカナ表記にしてあるのは、最近できたことばの様な気がして不思議に思い、久保にきちんと教えてもらうことにしました。

角材に製材した後、柱や梁を接合するのに必要な継手や仕口を、あらかじめ工場の機械を用いて刻むことをプレカットと言うのだそうです。柱などの端を凹凸に加工して、その口を組み合わせることで継ぎ目がはずれにくくなり丈夫な構造になるそうです。

伝統的に木材の加工は大工さんが下小屋で柱や梁に墨付をし、ノミやカンナ等を使って行なっていたのですが、現在では工期も短縮できることから、木造住宅の多くはプレカット加工をした材を使っているという事でした。

*日頃お世話になっているプレカット業者のランバー宮崎さんの HPにプレカットの動画があります。

○ プレカット

機械プレカット加工とは、木造住宅の柱や梁の継ぎ手、仕口を従来は墨付けに従って手工具で加工していたものを機械で行なう技術です。 ((社)全国木造住宅機械プレカット協会HPより )

≪ 発行年月別 ≫